沖田 円さんのレビュー一覧
愛がどうやって生まれるのか。 わたしにはよくわからないけれど。 でも、確かなことは。 あのときのふたりの間に、 深く純粋な、愛が生まれていたということ。 この小説は、小説でありながら、たったひとりの人に向けた「ラブレター」でもあります。 それは、その人だけに伝えたい、心からの素直な気持ちを綴ったものなのです。 だからこそ、わたしたちの心にも直接響き、切なくも温かい想いを与えてくれるのでしょう。 世の中に「純愛物語」は、溢れ返るほど存在するけれど。 この小説のように、ここまで綺麗で、心を揺さぶられるものは、そうそうあるものではないと思います。 ふたりの愛の軌跡、そして奇跡を、是非あなた自身で確かめてみてください。
優しいご主人夫妻と綺麗なお母さんと一緒に、平凡な飼い犬生活を送っていた「宗一郎」。 でも、僕はこのままでいいのだろうか。 そう考えた宗一郎は、あることをきっかけに家を飛び出した。 変わることって、難しいこと? そうじゃない、きっとそれは案外簡単にできることなんだ。 だけどたまには、立ち止まって俯いてしまう時もある。 考えて、悩んでしまうこともある。 そんなときはもっと考えて、もっと悩めばいい。 必ずそばには、支えてくれるだれかがいるから。 そして前を向けば気づく。 この世界が、とても素晴らしいということに。 胸に沁みこむ温かな気持ちと、強いメッセージ。 あなたも是非、感じてみてください。
衝撃的かつ静かな雰囲気から始まるこの物語。 クラスメイトの死に隠された謎、そしてその答えを探すナオや周りの人たちの繊細な心の動きが、読み手をどんどん物語の中へと引き込ませます。 15歳という、大人でも子どもでもない、複雑な心を持った主人公たちが、何を想い、今を生きているのか。 彼女たちが感じた、愛や友情、そして生と死。 それは彼女たちと同じように「今」を生き、そして「明日」を生きていくであろう私たちも、考えていかなければいけないことなのだと思います。 是非、みなさんに読んでいただきたい作品です。
サイダーみたいな恋がしたい。 刺激的で、儚くて、淡く、甘い恋が。 思った矢先に拾ったのは… 唯我独尊な戦国武将!? ふたりが過ごしたこの夏を 楽しくて、切なくて、 なによりも綺麗なこの夏を。 ぜひ皆さんに見届けて貰いたいと思います。