笑夜さんのレビュー一覧
詩のように紡がれる言葉を淡々と読んでは気付かないかもわからない。 流すように読み進められる『恋愛カテゴリー』の本作。 最後の頁に何を思うかはそれぞれ違うかもわからない。 最後の一言の意味に少なくとも俺は感じる物があったのです。
こういう作品に触れ、感覚に刺激を受ける事は時に物語の面白さを楽しむよりも、文字を心地良く堪能する事が出来る。 それで何かを“確認”出来れば尚良い。
どんな作品にも与えられるイメージがある。 この短い章にさらりと振りまかれたエッセンスが堪らなく感性をくすぐる。 軽快なリズムで綴られた本作のイメージは何故か“木漏れ日” 明暗こそあれ、そこには闇も眩しさもない。 心地良く柔らかい“温度”が脳に優しい。 見え隠れする心理の妙に頭を小刻みに揺らされる事も、この場合この上ない癒やしを与えてくれる。 大人の感覚は奥が深くて微妙なのですよ。 カウントダウンの“さき”にあるもの。 大切な物のような気がする。
またも連れ込まれた…… こんな悪さを思い付く才能に嫉妬する。 いや……、やっぱり自分で書くより楽しみたい。 これがエンターテイメントだと無能な業界人に知らしめたい。 満足度は保証におつりが来るが、処方上注意も必要。 小細工は見落としすると損します。 抜け目のなさもツボ。 レビュータイトルのセンスは左手の親指の責任です。
そこにあるのは真実。 そこに居るのは人。 そこでのやり取りは闇。 そこでの叫びは埋もれ、 そこでの涙は拭われない。 至る所で起こる悲劇。 そのうちの一つかも知れない。 しかし知る事が出来る事は少なく、 知る権利は誰にでもある。 ここには真実が綴られている。 ただ綴られている。
決して華やかな恋愛ではなく、特別なドラマでもない ハッピーもアンハッピーもエンドマークで閉じられる物語の世界 ただ、ここに綴られた幾つかの話には、前後が垣間見られる その話の前後は然程気にならない…現実には生きている限り、必ず続きがあるからだ 話の前後が気にならない程、何気なくリアルでいて、女の微妙な心の揺れを感じる事が出来た この微妙なサミシサが染みる その繰り返しが“経験”なんだろうと思わせる…そんな作品
末登録で読み、この作品に登録を誘われた 二度目を読み終え、二度目にして尚、更に楽しませて貰えた 登場人物は途中から、皆感情ある言葉を発し出す 頭の中に、映像が出来あがる 目で追いながら頭でドラマを見るような感覚に陥る 一見、不必要な会話や描写、正しくも癖のあるエロ…が、重なり合って感情を移入させる 登場人物と一緒に感情を起伏させ、ストーリーを満喫し、ラストにどんな感覚で読み終えているのかは、おまかせします ページ数の多さ…途中で短くなくて良かったと思ったら、予定通りです では、どうぞ
読後、一冊の小説を読み終えた重みがあります 物語の前後の深みを想像し、 日常の中の恋愛と、恋愛の中の日常を自然に感じさせてくれます とてもとても、短いのです… 全ての人に読んでもらいたい