坂井志緒さんのレビュー一覧
さすがは作者様。 ストーリー序盤から心をガッチリつかまれて、画面をスクロールする指が止まりませんでした。 じれったいのにキュンとして、ハマります。 健気だけどネガティブで流されやすい主人公に 「アホかー!」 と何度も変えたばかりの携帯を投げつけたい衝動に駆られました。笑 ヒーローがどんどん不幸になっていく彼女を放っておけない気持ちがよーくわかります。 主人公目線で書かれたお話ですが、感情移入するのはどちらかというとヒーローでした。 書き手目線では、そういうところがまた上手いなぁと拍手を送りたいです。 そんなハラハラ系ヒロインだけど、 「人を見た目で判断しないで!」 とヒーローに噛みつくところがすごく良かった。 そんな彼女に 「見た目で判断して何が悪い!」 と、反論するヒーローもすごく良かった。 ラストは本当にハラハラさせられるので、ノンストップ注意です。 是非ご一読を。
書籍『ポケットに婚約指輪』を拝読し、 シェアワールド作品であるこちらを紹介して頂いたのがきっかけで読み始めました。 切なくて、私は一気読みできませんでした。 物語特有の切なさの中に、現実世界に生きる自分にもハッとさせられるような要素がたくさんあります。 主人公が自分を『ずるい』と責める様子を眺めていると、なんだか自分が攻められている気がするのです。 現実の恋愛は無意識に妥協を折り重ねてしまうものだし、圧しに流されて楽をする場面もたくさんあるけれど、それってずるかったんだなぁと、この作品に教えられました。 だから是非、恋愛の酸いも甘いも知る大人の女性に読んでもらいたいです。 切なくて苦しいけれど、愛しい三人の物語。 きっと心に響くと思います。
自分が1月生まれだということもあって、 引き寄せられるように読み始めました。 早いうちにだんだん起きたことを想像できるんだけれど、 物語はなかなか答えをくれなくて。 主人公に早く幸せになってもらいたいのに、 そのためには苦しい思いもしなければいけなくて。 もうとにかくアプリをスライドする手が止まりませんでした。 ドラマチックな奇跡が時間差でもたらしてくれる大きな幸せ。 主人公と一緒にたくさん泣いてしまうかも。 読み終えた時には、きっと今一番近くにいる人をもっと大切にしたくなるはずです。
心に、グッ…と来ます。 本当に読んでよかったと思える作品でした。 だから是非、たくさんの人に読んで欲しい。 全編通して、1時間程度だと思います。 あなたの時間を、この作品に頂けませんか? 個人的には、冬の寂しい昼間に読んでいただくのがベストなのではないかと思っています。
友達を大切にしたいという気持ち。 好きな人に対する恋心。 そして恋敵への嫌悪。 自分の理想通りにいかない現実を受け入れられず 甘ったれていた主人公が成長した瞬間を見て、 読んでいる自分まで成長したような気がしました。 『自分の大好きな人が大嫌いな人を大切にしていたら』 答えをくれる作品です。
主人公と一緒にドキドキしたりハラハラしたり、ズキズキできるお話です。 切ないシーンが胸にグッときます。 作者さんうまいなー。 『ほんとなんでしたんですか』と、 ページを繰る手が止まりませんでした。 ハラハラドキドキ。 だけど最後にはホッとして暖かい気持ちになれる。 とても素敵な作品でした。 是非ご一読を!
夏の燃えるような恋って、短いけど日焼け跡が残って、なんとも切ないですよね。 このお話の二人も、本当に切ないんです。 遠くにいる大切な人の声を聞きたくて電話が生まれたように、 遠くにいる大切な人の体温を感じられるようにこのシステムが生まれたのでしょうか。 ファンタジーだけど近未来を感じさせる絶妙なシステム。 いつかきっとこんな恋愛ができる時代が来るのだと信じてしまいます。 アプリを使えば2時間で読めるので、 是非今すぐに読んでほしいです。 これを読めば、茹だるような暑さやセミの鳴き声が、 少しだけ愛しくなるはず。
最初のページから、眠ることも忘れてノンストップでした。 ダメだとわかっている相手だからこそ、 限られたチャンスに燃えてしまう。 理性とは裏腹に体が勝手に引かれていってしまう。 そんな感覚を味わえるなんて、なんて素敵な恋なんでしょう。 その後の気まずさがじれったくて震えます。 二人に幸せになってほしいのに、様々な邪魔が入ってもどかしい。 あと少し、あと少し二人が素直になってくれたら…! 読み終わると様々な満足感が味わえる作品です。 ぜひご一読を。
痛みも切なさも悲しさも、全てが完成されていて心が休まりませんでした。 ぜひ、日常に疲れた予定のない休日に読んでいただきたいです。 平日の移動時間や就寝前に読むのはおすすめできません。 心を正常に保てなくなるくらい劇薬的効能が、この話にはあるのです。 冊子という媒体で読みたかったです。 ウェブ小説にしておくにはもったいない! 心揺さぶる素晴らしい小説でした。
ストーリーの展開はさることながら、 お茶の描写がとても綺麗で思わず心を奪われます。 茶道の知識など何もない私ですら興味深く読めたので、 少しでもかじったことのある方なら何倍も楽しめるはず。 純粋な少女をクレバーに守る男性がとてもカッコイイです。 仲間もみんなが魅力的。 私はお抹茶や和菓子がダメなんですが、 それを心底悔いてしまうほど、 この作品の世界にどっぷり浸かりたくなりました。
色んなことを考えさせられるお話でした。 話が進むにつれ、 もしかして、この人って…… という疑問が膨らんでいきます。 確信を得たいのに、なかなか答えにはたどり着けない。 そしてやっと疑問が解決したとき、 とてつもなくやりきれない気持ちになります。 読んでいてハラハラしました。 ズキズキしました。 私の乳房にもメス。 痛みを味わえるお話です。
この手の小説を読みたいと思ってました。 人間の汚い部分がふんだんに盛り込まれていて、 ある種の清々しさがあります。 読了後の後味の悪さが読み手の心をザクザク切りつけるようで素晴らしい。 まさに大人向けの小説だと思います。 出会えて良かったと思いました。
口に出す願望と、 腹の内に秘めた野望は 表裏一体なんですね。 ラストがすごく想像を掻き立てられました。 どっちの意味なんでしょうか。 気になります。
主人公の気持ちが響いてきて、 何度も涙を流してしまいました。 甘くて胸キュンで、 だけどすっごく切なくて、 そしてちょっと笑える。 この②巻には生きていく上でとっても大事な、 人生の選択や愛や命についてたっぷり触れられていて、 私も自分のことをたっぷりと考えさせられました。
人を愛したり愛されたりすることの苦しさを感じさせられた作品でした。 主人公の複雑な家庭事情と辛い思い出を乗り越えていく様子、 そしてその時その時の心情の移り変わりに涙することもしばしば。 これからの人生の転機には、 この作品を思い出すだろうな。 そう思える作品です。
主人公が抱く切ない気持ちに 胸をぎゅーっと掴まれたような感覚がしました。 家族や担任教師の暖かさや、 年上の男性に惹かれる甘酸っぱい感情を思い出しました。
携帯小説の域を越えています。 …なんて、大袈裟でしょうか。 引き込まれて、この時間まで読むのを止められませんでした。 とにもかくにも続きが気になって気になって、 夢中でページを繰りました。 心の奥深くに刻まれました。 強くおすすめします。
社会の実情を知ることができました。 ニュースでも度々目にしますが、この作品に出会えたことで見方が変わります。 自分自身、女性としてもっと考える必要があるなぁと痛感しました。