葉月紗羅さんのレビュー一覧
切なさと甘酸っぱさと、胸がじんわり温かくなるような。 大人の今の落ち着きと 10代のそわそわドキドキした独特の初々しい感じが対比的な、 それでいて確かにそれらは繋がっているような。 大人に読んでほしい、今の幸せを大事にしようと思える作品です。ご一読あれ。
選べないくらい素敵な写真であふれていて 声に出したいくらいの語感 あえて何も書かないという無言の詩 長く雨が降り続く朝に、 「梅雨もいいかな」なんて思える素晴らしい時間をいただきました。 そんな青い世界に、ぜひ浸ってみてください。
独り濡れて耐えてきた悲しみ 独り静かにこらえてきた感情 あの日出会ったあなたが いつのまにか優しい大きな傘を広げて 雨の日の、雨宿りの心地よさを教えてくれた 小さな勇気と変わらぬ優しさが引き寄せた 偶然が運命にかわる瞬間 マイナス×マイナス＝プラス、一緒ならきっと晴れ。 『心が雨宿りするときはいつも、あなたの傍に。』 雨の日にしっとり読みたい優しいお話です。
大切なひととの突然の別れ それは誰しも普段想定しないこと。 でもだからこそ、 忘れてはいけない日々の過ごし方があると思うのです。 柴本さんが優しく力強く描いたこの作品 切なさに優しさに、涙無しには読めません。 読後にはきっと、あなたの大切なひとの姿が浮かぶはずです。 ぜひご一読ください。
純粋でただただ好きだと想う気持ち それを初めて教えてくれたのは先生で。 近づきたいけど触れられず、 話したいけど告げられない想い。 思いやる程に切なさは増して…。 柴本さんが紡ぐ、優しい優しい恋物語です。 ふんわりふわふわ始まった小さな恋 ぜひ見守ってください。
同期、同じ職場などなど…。 物理的にはとっても近いはずなのに、過去の出来事を引きずって、なかなか近づけない二人の距離がもどかしい胸キュンストーリーです。 基本草食、時々肉食、意地っ張りを自然と素直にさせちゃう魔法まで使える一途な彼・金子くんに、読めば読むほど惹かれていきます。 彼のこんな姿を見れるなら、社内恋愛もいいかもしれないと誰もが思うこと間違いなし！ 二人の距離を一気に縮める『アイ・ミス・ユー』 ぜひご一読ください♪
明紫さんの紡ぐ心地よい響きをもつ詩の世界と fumiさんの切り取る日常に隠れた景色。 ふたつの透明感が出会って、混じりあって、 読後に素晴らしい爽やかさと癒しをもたらしてくれます。 心ある詩に命を吹き込む情景、 光ある写真に物語を与える言葉。 お互いがお互いを理解しあう友人同士だからこそ生まれた、 とっても素敵なコラボレーションです。 ぜひご一読を。
御曹司でも、役職付きでも、美男子でもないけれど。 お話が上手でも、女心をくすぐる言葉をくれるわけでも、俺様でも強引でもないけれど。 『カメ男』なんて不名誉な呼ばれ方をしちゃう須和くんはきっと真のイケメン。 読後にそんな感想をもってしまう、あなたにも明日起こるかもしれない、そんな素敵なお話です。 是非ご一読を。
初めて人を好きになった日、 初めて話しかけた日、 初めて一緒に歩いた日… 恋愛に不慣れな高校生ならではの初々しさと戸惑いに、読んでいるこちらが照れてしまいます。 とにかくふたりの可愛さに胸キュン！ 明紫さんの小説には欠かせない風景描写に、心を奪われるのは主人公だけではないはず。 美しい色に溢れた可愛い作品です。 本編『て･そ･ら』と一緒にどうぞ♪
古い映画館 華やかな水族館 レトロなセピアの色彩と 海の優しく深い青の世界で織り成す 男女それぞれの青春の恋模様 それぞれの１０％の行方は… 丁寧な心理描写を、情景が更に引き立てていて、短編ながら読みごたえがあります。 大人への過渡期のもどかしさを感じられる、 青年にも壮年にも読んでいただきたい作品です。
ママからもらったプレゼント それは秘密の魔法の言葉たち 可愛くて愛される 素敵な女性になるための パパには内緒 彼にもナイショ まとう空気から 視線から 感じ取って 魔法のチカラ 娘たちに（我が物顔で(笑)）語って聞かせたい、乙女必読の作品です♪
美男子…ならぬ美男神･ダンとアラサー窓際お局ＯＬ･睦。 睦と他の登場人物(神含む)のやりとりが面白くてどんどん読み進めてしまいます。 そして、読み進めるうちに、きっと睦に自分を重ねてドキリとしてしまう部分があるはず。 ファンタジー作品（なんてったって、神降臨！！）でありながら、読者の日常を省みたくなる、現実とかけ離れない作品。 「日常の出来事を大切に」する明紫さんの小説の根本が見える、素敵な小説です。 オススメです！
まぁるい空気と軽やかな風 微笑むひだまり 冷えた月 揺れる木の葉に零れる砂 あふれる彩り 心とこころ 美味しい紅茶でも飲みながら ふんわり気分に浸りたくなる、 そんな珠玉の作品です。
自己犠牲体質が板に付いた主人公･莉子。 シンデレラのガラスの靴を拾ったのは王子様？魔法使い？それとも小さな勇気をくれた君？ 人生のどん底で、過去の失恋の傷と彼の垣間見える優しさに翻弄されながら、自分の心に偽らず向き合うことやそれを伝える勇気に気づく莉子が、最後に辿り着いた真実は？ 登場人物が非常に魅力的で、急展開に驚かされる、つい一気に読んでしまうpinoriさんの傑作です！
もう何度目でしょうか…。 魅力的なタイトルに惹かれて連載中からずっと読み続けている作品です。 テンポよく流れる物語を読み終えると、痛快感･爽快感･安堵感とともに、まりへの陶酔に似た憧れが込み上げてきます。 明紫作品の中でも人気No.１の女性･『女神』小川まり、彼女の原点がここに。 読めば彼女の虜になること間違いなしです！
こどもにはこう育ってほしい こういう気持ちで育てたい 親ならば誰しも思うこと でも上手くいかなくて…… そんな私の心のもつれを この詩が優しく優しくほどいてくれました。 母親仲間に読み語りしたい作品です。
『あなたは獣ですか？』 獣なら魅惑の森の仲間入り。 山神様の導きか？ それとも獣の本能が手繰り寄せた縁なのか？ 商店街の片隅で 居酒屋『山神』の扉を見つけたら 迷わず飛び込んでみませんか？ 魅力的な獣達が 美味しいお酒に素敵な料理、 極上の物語を用意して 貴方の来店をお待ちしております。
二人でいるときの孤独感 いつからあなたは私を見ていない？ いつから私はあなたを見ていなかった？ それは静かに浸透して空気を徐々に冷やしてゆく 短い言葉と冷ややかな空間に現れる鮮やかな色彩、清廉な輝きを放つ冷たい真珠が切なさを助長する、明紫さんの巧さが光る作品です。 家族･恋人……あなたがパートナーの『心』を最後に見つめたのはいつですか？