Min-Gooさんのレビュー一覧
超短編ミステリーなので、 オチを想像しながら読みましたが…… このオチは全く想像つきませんでした。 作者さまに完全なる敗北。 それはもう爽快なほど。 結末を知った後、再びストーリーを思い返すと、これがまた…… 二度美味しい。 所要時間1、2分です。 是非読んでください。
色彩鮮やかに描かれた短編集。 冬の訪れを告げる黄金から、冬のぬくもりを伝える銀白へ… うさのさん大得意の日常の一場面を切り取ったほのぼのストーリーはやはり圧巻。 そして Snowmanさんの紡ぐ詩も 優しく、温かく胸に響く 『初めての共同作業』(笑) 思う存分癒されてください。
これは実話ですか? だとしたら『ミラクル』です。 思わず声を出して笑ってしまいました。 作者Nanohaさんを取り巻く素敵家族のボケボケエピ盛沢山 そしてラストはジーンと胸が熱くなるような じぃちゃんへのメッセージ。 さくさく読めて、とても楽しい作品です。
ある連絡船に偶然乗り合わせた6人が降り立ったのは… 生ける屍に支配された島 『陰島(いんのしま)』 ホラーに必須の恐怖はもちろん、個性的なキャラたちの『生』も大切に描かれています。 無残に散る『生』もあれば、輝きを守り抜いた『生』もある。 見事生還を成し遂げるのは… 誰??
『うさの的ミステリィ』の定義 一、物語全体に満遍なく笑いが散りばめられている。 二、ハートウォーミングなエピは絶品で否応なしにウルルン。 三、文章は美しく、かつ分かりやすい。 四、作家『うさのじゅん』の素晴らしい人間性が物語の終始に滲み出ており、優しさのおすそ分けにありつける(気がする)。 五、読後感最高!! 上記のとおり、こちらはとても贅沢な短編です。そしてもちろん、謎解きもしっかり楽しめます。 笑い・癒し・憩い、そして感動をあなたに… うさのじゅんプレゼンツ 『隠す人』 絶賛公開中!
主人公の、弱さゆえの『ずるさ』を赤裸々に描いた一人称だからこそ、共感でき、強く惹きつけられました。 そこには綺麗ごと抜きの真実があり、でもそれはとても純粋で清らかで… そしてありがたいことに、しんみりとしたストーリーの中にも、クスリとさせる場面が多々あり、エンタメ性も抜群です。 素敵過ぎる結末には、爽快感だけでなく、満足感にも満たされます。 『美しい』という比喩がピッタリな芸術作品。
物語は悲恋の王道をゆきますが、レトロな世界観が逆に新鮮であることと、素晴らしい文章力とで読者を飽きさせず、最終ページまで一気に誘います。 佐恵と圭太が、強くお互いを求め、そして過酷な現実に苦しみ葛藤する様が見事に描かれ、読者の胸を切なく、優しくノックします。 儚さの中にも確かに存在した、僅かばかりの幸せに、悲しいけれども希望を見出しました。 素晴らしい純文学。
どう処理したら良いのでしょう… 彼氏とのマンネリ化した関係、マンネリ化した日常、思春期の実結にとってそれは不満でしかない。 なんとなく過ごす退屈な日々、何も心に留まらない。 そんな中彼女を襲った悲劇、何度も繰り返される悲しい一日。 次第に象られてゆく真実、本当の気持ち。 激しくこみ上げる想いに涙せずにはいられません。大切な人に伝えたいこと、届いて欲しい本当の気持ち。 愛しさや切なさがギュッとつまった、純愛物語。 要:ハンカチまたはティッシュ
満月の夜、二人は出会いました。 それはお月様からのプレゼント? それとも兎どんの…? ロマンチックな情景にうっとり 優しい語りにじんわり ヒトの温もりって精神安定剤ですよね!? 主人公『幸』に訪れた最高の幸せに、私まで大喜び。 可愛らしい童話のようなラブストーリー。
最愛の彼女『まゆたん』と温泉一泊旅行に出掛けた『磯野』 未だプラトニックな関係の二人、今夜こそと磯野は期待を膨らませるのだが、邪魔くさいヤツラがついてきて、磯野の野望は前途多難。 まゆたんと結ばれるために、試行錯誤、自問自答を繰り返す磯野の頭の中が、もうとんでもなく可笑しくて、読みながら口元緩みっぱなしでした。 そして壮大な包容力、優しい男らしさが磯野の最大の魅力でありますが、本人、自覚なしなところが、また一層素敵。 本作は番外編です。 【HERO】→【HEROINE】→【本作】の順に是非。 至福のときをあなたに… 魅惑のラブコメ三部作。
ウッドチェア『僕』から見た種種多様な人間模様。そのエピソード一つ一つが切なくて、愛しくて… そして『僕』の中に不意に蘇る記憶のかけら、『僕』の起原。 まるで『自然』という、一つの大きな生命体の息遣いが聞こえるよう。 自分はその一部に過ぎないと、共に呼吸をしてこの世に生かされているのだと、そう思わずにはいられない。 ラスト2ページが鮮烈に胸を撃ちます。
目覚めたら、隣には見知らぬ美しい男が全裸で眠っていた。 そのいきさつを、主人公『シノ』は思い出せない。ただ、大きな忘れ物をしているような、底知れない不安に支配され、と同時に謎めいた『ゼン』と名乗る男に無意識に惹かれてゆく… ゼンのゾクゾクするほどの色気に心を奪われ、謎が謎を呼ぶミステリアスな展開にすっかり惹き込まれてしまいました。 痛いほどの、切ない愛が溢れるラストも圧巻。
政府の陰謀渦巻く日本。 少年たちが起こした決死のクーデター。 彼らが守りたかったものはただ一つ… 『愛』 疾走するストーリーの中、少年たちの活躍に釘付けでした。強大な悪に奮然と立ち向かいながら、少年たちが成長し、絆を深めていく様が、眩いほどキラキラと描かれています。機転を利かせたアクションシーンも見もの。
それは神が彼に与えた最後のチャンス? それとも粋な贈り物? 私のようにホラー苦手な方でも安心して読めます。 『一日一日を大切に』 この作品を読んで、私は自分の不甲斐なさを反省いたしました。 さて、皆様は…?
主人公雅は思春期真っ只中。自分とは何か?大人になるってどういうこと?そんな疑問を抱えながらも大切な人の為にがむしゃらに頑張っていた。そんな雅を襲う過酷な運命。 思い通りにいかない出来事に、傷ついて、憤って、自問自答を繰り返す。もがき苦しみ、必死で足掻きした辛い日々は決して無駄にはならないと、この作品は教えてくれます。 血気多感な思春期を丁寧に描いた素晴らしい傑作。
二人の真っ直ぐで一途な想いに感動しました。 炎尾も五穂も魅力的で、その純粋さに切なくなったり、心温まったり。 149pと中編ではありますが、濃厚な内容で、気付いたら美しい異世界に完全にトリップしていました。 アッという間に終わってしまった、幸せな時間。 再び味わう為もう一度読む。 そんな連鎖が起きること間違いなしです!
担任『マツリ』♀は学校一の不良イケメン『リキ』の度重なる問題行動に悩まされていた。 途中までは不良×担任教師の胸キュンストーリー。 ですが表紙にあるように、このストーリーにはとんでもない落とし穴が。 とにかく面白いです! 爽快に騙されます。
主人公浩一は、恋人遥の死をなんとか回避しようと奔走する。現在と過去を何度も行き来しながら、必死で守ろうとした大切な命。 そんな浩一の想いに感情移入しすぎて、読者である私まで窮地に追い込まれました。 臨場感溢れるSFサスペンスにハラハラドキドキされっ放しです。 ただちょっと、誤字が気になります… もったいないです。