坂野真夢さんのレビュー一覧
2014/07/05 09:01
試行錯誤の末の未来
あまり語るとネタバレになってしまうのでサラリと書きますが。 まず途中で世界感にオヤと首を傾げ、 しかしてその世界の主人公にはいりこんでいくと、彼女の戸惑いにすっかり協調してしまい、 100Pを過ぎた辺りからは先が気になって一気読みしました。 前半・後半で主人公を切り替えていくことで、一人称なにラストには疑問点無くすっきりできました。 奈月の「やっぱりこの気持ちは私の本心なんだ」って言葉に、道が開けた感じがしました。 愁夜のしたことの是非を問うことは出来ませんが、この世界では最上級のラストを迎えたと思います。 とにかく、読み出したらのめり込んでしまい、ラストを知った後でまた何度か読み返したくなる物語です。 私も、二周目は書籍で読みたいと思います。 素敵な物語をありがとうございます。
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2013/11/11 08:38
街の一角にあるドラマ
改札を出てからの風景描写がとても丁寧でした。 それは多分、主人公にとってこの駅からの景色が特別だから。 街の景色が、思い起こさせる記憶。 そうして彼が現れる。 全体的にほのぼのとした温かく優しい物語です。 クリスマスの音楽のバックに流れるイメージ映像を見ているような気分になりました。 心温まりたい方にお勧めです。
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