「受験は勝ち組だけど、女としては負け組」 「気味悪くならない？人間じゃないよね、この馬鹿力」 「もし色が普通なら、私はもっと楽な人生を歩んでたに違いないわ」 「僕にも誇りはあります。でも僕はそれだけしかない」 「どうして俺は人間として生まれることが出来なかったんだろう」 「僕、兄さんみたいになりたい。でも兄さんの跡を追うのは嫌なんだ」 「弟みたいな心があれば良かった。そうしたら俺はもっとマシな選択が出来た」 「罪悪感で押し潰されそうになる。あの時俺も死ねたら良かったのに」 嘆きの底から這い上がれた者が真の強者だと、誰かが言った。 旅人少女シリーズⅠ 『華のサーカス団』 .