菊川 あすかさんのレビュー一覧
ずっと「妹」だと思っていた存在が「女子」に変わった時、どうするのか。 翼くんの焦りや想いがすごくストレートに伝わってきて、思わず頑張れと応援したくなります。 やり取りがとても可愛くて、こういう恋愛っていいな~と、ドキドキしながら読ませていただきました! ぜひ読んでみてください♪
ある夏の出来事を切り取った物語。少女の目に写る光景がありありと浮かび、まるで彼女と会話をしているかのように心の中までも全て読み手に伝わってくる。 思春期の心に落とした影はカラフルだった毎日を、あっという間にモノクロに変えてしまうほどの破壊力がある。 私もかつて、世界はモノクロだと感じたことがあるからか、彼女の心情が痛いほど伝わってきた。 そして、一度モノクロになった世界はそう簡単には色付かない。 都合よく笑顔になったり、物語が終わる頃には全部解決してハッピーエンド、なんてことは現実にはあまりない。 けれど、この夏彼女が共にした一人の男子生徒の存在によって、確実になにかが変わっていくような予感がした。 これから少しずつ色づき始める彼女の世界、それを想像させてくれるようなラストに胸が熱くなりました。 とても素晴らしい作品でした。
とある神社にて繰り広げられる切なくも優しいお話です。 誰かが誰かを思いやる気持ちに溢れていて、大切な人に幸せになってもらいたいという気持ち、それが奇跡を呼ぶのだと思います。 欲のためや自分のことばかりではなく、誰かのために何かを願いたくなる。 大きな優しさをもらった少女がどう生きていくのか、その先も見てみたくなりました。
地球最後の日が間近に迫っているとして、あなたはどう過ごしますか? 家族と一緒に家でのんびり? 友達と大騒ぎ? 恋人と抱き合う? いやいや、実際はそう上手くいかないのかもしれない。 一人ぼっちで別に用もない公園に行って、オセロとかやりだして、変な日本語のおじさんに話かけられるかも……。 でもそんな想定外の状況の中だからこそ、冷静に自分を見つめ直すことができるのかもしれない。 彼は極々平凡な男子。けれどどんなハリウッドスターよりも彼は主役中の主役、ヒーローの中のヒーローなのです。 驚いて笑って切なくなって、また笑ってキュンとして、そしてホッとできる物語です。
クリスマスイブにプロポーズされたら…。そんな夢を抱いたことのある女性も多いはずです。 友達にいそうな、もしくは自分自身のようなそんな等身大の主人公。 相手もまた主人公と同様に、現実的なお相手。 だからこそ、すんなり物語が入ってきました。 冒頭のシーンはきっと、結末に繋がるのかな?と思っていたけれど、違いました。 最後はとても心が温かくなって、思わず微笑んでしまいそうになる。そんなお話です。 是非最後までご覧ください。
心も体も正反対に見えるふたりがある日、その体と境遇が入れ替わることに。 思春期特有の悩みや焦り、素直になれない自分と向き合いながらも徐々に縮めていく距離。 入れ替わらなければ気づけないことが沢山あった。 ふたりの心の奥にある悲しみ、友への想いや罪悪感。 大切な友の前で、ふたりはどんな選択をするのか。 これから未来に向かっていくふたりにはきっとこの先も試練が待ち受けていることでしょう。 あえて多くは書きませんが、それでもふたりは沢山の壁を乗り越えていける。最後にはそう思える作品です。 個人的に、ある少女が言ったこの言葉が好きです。 『誰だって傷つけたり、傷つけられたりするもんなんだよ。でも、やり直すことだって、できる。だってそうやって学ぶもんだからさ』 失敗したって立ち止まったって、そこで終わりじゃないんです。 是非読んでみてください。
そう言われると、見てしまうのが人の性。 見始めたら、きっとあなたも飛ばされる事でしょう。 『その世界へ…』 断言します。 文字だけれど、きっとあなたの脳内にも勝手に映像が流れてくる。 想像しようとしなくても勝手に…。 そして読み終わった時、必ず何かが残ります。 それが何なのか…。 ご自分の目で確かめて下さい。 ※最初は難しそうに思えるかもしれませんが、そんな事はありません。 必要なのは読解力ではなく、『感覚』です。 オススメ♪
短くてもこんなにドキドキしたり、ニヤニヤしたりできるものなんだと思いました(笑) 彼の優しさや言葉にキュンキュンしました。 こんな彼だったらきっと終始笑顔で過ごせるんでしょうね♪ 堂島さんの文章は読みやすく、感情移入し易いですよ。 なんだか疲れてる方、ホッとしたい方、メガネ好きの方、お勧めです♪