スギ ユツキさんのレビュー一覧

どの季節に読むべきか。 迷うほどに美しく、決して選べない美しさがある。 まさに、四季。 彼らと共に季節をめぐり、邂逅に震えた。 ――『邂逅』 この言葉の真の意味をここに見る。

わたしたちの信じるものは、最後は心。それだけなのかもしれない。 砂漠にあざやかな、アイリの花。 この物語は果てを知らず、砂漠の彼方の空の向こうまで拡がる。 きっと彼らが、「生きている」って、思う。 切なくあたたかく、心潤う、美しい魂の物語です。

絶品の、主人公の成長物語です。 へなちょこリリーの大活躍! と言いますか、へなちょこ故の試練の数々。 けれど、へなちょこのままではいない、 ……かどうかはお楽しみ♪ あなたの心に響く言葉が、ここにあります。お楽しみくださいませ。

これぞ、「卒業までに解く問題」の決定版! といったところ♪ 読者のわたしの責任で、時期外れのお薦めになってしまって、つくづく惜しいトコロです。 でも大丈夫! カッコイイ探偵♪ 謎のお手紙♪ いつでも気持ちは、物語の中の季節にGO! デスヨ。 学園ミステリ万歳なのです。 達郎にいちゃん、素敵です。

「これが俺流って奴なんだよ!」 王様レオルド君は、今日も王宮を脱け出し、一冒険♪ 知恵も勇気も一流な王の、お側に仕えたい気持ちが満載です(≧▽≦) 素敵ファンタジー♪ お楽しみあれ。

素敵な物語に出会いました。 妖精に愛された娘、ワガママ美人な姫、水晶の中の精霊、国一番の魔法使い。 本当に美しいものとはなんだろう? この永遠の問いの答えを、こちらの物語が隠しています。 最高に幸せな、きらきら輝くファンタジー。 そしてちょっと(いえ、かなり)、『彼』にドキドキしちゃいます♪

父の決めた道を歩みたくない。 家を飛び出した姫乃は、『彼』に出会う。 現在の危機的状況を経て、物語は遥かな過去へ。 哀しい輪廻を、ペンダントが切なく語る…… 切ない。 けれど、あたたかい。だから、優しい。 お薦め致します。

とっても素敵な本を見つけて、誰にも秘密にニヤニヤしていたい気持ちです。 その本を手にした自分も、物語の人物と同じように、「すごい」気持ちになってる。 彼らと冒険を共有してる。 そうです。冒険。 魔法と呪いと試練と、愛。 ページをめくると溢れてくる、彼らの勢いに呑まれます♪

カヤの見たもの カヤに触れたもの その心 忘れがたい、心に引っかかって離れない、ハナウタのように この果てしなく途方もない世の中で、 生きていく答を見た気がした。 『ハナウタ』 逸品。

翼があるが故の、闇に閉ざされた日々。 すべてを薙ぎ払った、彼女の笑顔。 守りたいもの。 なにを無くしても護りたいものとは。 『羽憑き』リンの物語に、心を震わせに参りましょう。

大変シュールで、 大変ブラックで、 大変なエンターテイメントにございます。 着地点の驚きを、ぜひ体感してください。 お薦めです♪

手の届かないブルー 一人では到達しえなかった青 それを彼は「インビジブルブルー」と名付けた その青は訪れたのか? 救いの正体を、わたしは見極めなくてはならない。 それは読者に委ねられたように思うのです。 インビジブル。 深い言葉です。

最終のページには、哀しく、静かな衝撃がありました。 一人称ならではの醍醐味。どう動いていたら、正解だったのか。なにが間違いだったのか。 ……これが正解だったのか? お薦めです。

「信じているから」 必死で謎に立ち向かう彼女の姿は、潔く美しいと思いました。 絡み合ういくつもの事件。時間軸を移動しながら、思い出した言葉があります。 『過去は未来に復讐をする』 それは真実の一片。 けれど、彼の未来は……―― 彼女の煌めく涙を、その意味を、どうか確かめてください。

後半の盛り上がりが素晴らしい逸品でした。 描くことを通して、主人公と、彼女を取り巻く人々の変化していく心が、心地よく響きます。 お薦め作品です。

「クロス」 作中、この言葉が現れるたびに、肌が粟立ちました。 様々な立場の彼らが、様々な思惑で口にする「クロス」。 それは、さながらシェイクスピア芝居にて、役者が口にする台詞にも似て響く。 その言葉がすべての鍵。其処に始まり、其処に集まる。 瞬時にして、照明が切り替わるような、感覚。 「クロス」とは。 大地。人。光。 ……闇。 この世界に生きる私たちの、読むべき歴史がここに在ります。

素敵な探偵を見つけましたので、皆さまにもご紹介致します。 住まいはジャクソンビル。名はピート・ジャンセン。依頼遂行に情熱を注ぎ、海を越えることも躊躇わない。元警官、辛い過去あり…… 彼の更なる驚くべき活躍を祈ってやまない一読者であります。

眼前に拡がる雲の海。 風を受けて走る船には、詩人の猫と、銀の髪の女の子。 空の向こうの風景が見える。 極上の物語、橋を渡ればすぐです。