つゆのあめさんのレビュー一覧
私も中古本と新品本の両方を扱うお店で働いていた時期がありました。 こういうお客様、絶対にいらっしゃいますね(笑) 芸能人や作家の名前を言ってくれたら、とても助かるのですが、 「ほら。お母さんが浮気している、あの作品」 とか言われると、「?」になってしまって。 作者様のお気持ちはすげぇ分かります^^ 一貫して言えることは、お金を稼ぐって大変ですね^^; お客様相手だとそれが切に言えます……はい。 分かる分かると共感。 そして、お店で働いていた思い出が蘇りました! 楽しいエッセイ、ありがとうございました^^
転校生の平野桜は、クラスに馴染めずに日々を過ごしていた。 そんな彼女のクラスはある闇を抱えていた。 なんでも、このクラスだったいじめられっ子が飛び降り自殺をした、らしい。 何事もなかったかのように過ごしているクラスメートたちだが、自殺した守の母と接触して事態は急変する。 【444】 これに隠された意味とは? いぬじゅんワールドの青春ホラーが炸裂しています^^ ホラーが苦手な方でも、青春要素が大きいので安心して読めると思います。 いつものいぬじゅん仕掛けも目が放せません! どうぞ一読してみて下さい、お勧めです^^
他者はすべて拒絶しましょう。 何故ならこの世界は自分と彼女のためだけのものなのですから――。 スキー場にやって来た少年きゅーはハルキを愛してやまない男の子。 それこそ彼女を骨の髄まで愛している一途(過ぎる)男の子。 彼女のためなら、どんな我が儘だって、命令だって、それこそ狂気ともいえる愛だって受け入れられる。 だってそれが愛し合う、ということのなのだから。 相変わらずヤンデレなきゅーと、クールの皮下にヤンデレを隠した少女ハルキ。 そんな二人に襲った、ちょっとしたすれ違い。 好きだから自分だけを見て欲しい。 好きだから束縛して欲しいし、されたい。 好きだからすべてを捧げたいし、手に入れたい。 そう思うのは自分だけ? 二人の深く重く、そして何処となく危うい愛の日常をご堪能ください^^ 一風変わったカップリングですが、見守っているうちに応援したくなる可愛らしいカップリングです!
目覚めた少女に待っていたのは現実とは違う、生死の狭間に当たる世界。 彼女は死んだ。死んだ人間にはかならず未練が残る。そんな人間の前に現れたのは案内人と呼ばれた者。 悪魔や天使ではないらしい。死神かといえばそれも違う。 ちなみに彼の名前はクロ。少女が名付けた、ちょっと傲慢な俺様くんだ。 少女は未練を解消するために、案内人クロと生きていた世界を疾走する。 生きる意味と、人々の繋がり、何よりも「またね」の大切さを教えてくれる青春ストーリーです。 多くの死を通して知る人の温かさや優しさ、愛しさをこの作品は教えてくれます。タイトルの意味もきっと読破することで分かると思います。 また、いぬじゅんワールドも発揮されていて最後まで目が話せません! どうぞ一読してみてください。 大切なことを沢山教えてくれます。
沼波良介は冴えない宝石店員。 主任に昇格したものの、彼は付き合っていた彼女に浮気され、それが原因で別れた三十路過ぎ。 ただ今、フリーの身の上だ。 彼女に浮気されても、相手に怒ることなく流してしまうお人好し良介の前に現れたのは、イメージキャラクターに選ばれた人気モデルの押切円。 なりゆきで彼女とアドレスを交換したことで、良介はモデルと接する日々を送ることになる。 冴えない宝石店員と人気モデルの奇妙な関係はいかに?! 可愛らしいモデルの言動にも必見です^^ 是非一読してみて下さい。オススメです!
とても可愛い彼女の野々田ひかりがいる俺の下に現れたひとりの人間。 ひかりに夢中になっている俺に向かってそいつは言った。 「そういうところも可愛いんだけど」 そうか、そうか。 君が女の子なら、彼女がいようとちょっと嬉しかったのだけれど……。 お前は男じゃないか! なんで男の俺にそんなことを言うんだ! 彼のこと、イケメンくんの百瀬陵と出逢った瑞希の日常はゆるりと変化していく。 陵と出逢い、接し、心に触れて瑞希は変わっていく。 時に意地悪な気持ちになったり、時に優しい気持ちになったり、時に胸を高鳴らせたり。 誰かを想うことで、誰かが涙したり、笑ったりするけれども、 それもひっくるめて大切な≪青春≫ ひねくれていても、純粋で愛いっぱいのライフを覗いてみませんか? ほのぼのしていてとても癒されます^^* オススメなので是非一読してみてください。
何もない、というのが特徴的なしがない町で殺人事件が起きた。 立て続けに12件起きた事件の犯人は既に捕まっている。 はてさて、供述を始める犯人はしがない記者である【僕】を指名してきた。 何故僕が指名されたのか。 渦巻く事件の深さを知らずに、記者の僕は犯人に会う。 何故殺人が起きたのか。 何故指名されたのか。 何故犯人は僕に心開いたのか。 何故、何故、何故。 その真相は是非、貴方の目で確かめてみて下さい―――。
島井ナオの同級生・坂井奈緒が死んだ。 ナオを含むクラスメートは彼女とは殆ど面識がない。 けれど、彼女は死んだ。それに涙する者もいた。嘆く者もいた。死を悼む者もいた。 その悲しみにぼやけた感情を抱くナオ。 そんな彼女に声をかけて来た、ひとりの男。 彼は「坂井奈緒の死に何かが隠されている。一緒に調べてくれないか?」と申し出てきた。 ナオは坂井奈緒を調査し始める。 そこから解れるように出てくる、ひとつの人間模様。 漠然とした死を目にし、本当の死の恐怖について知り、死は美しくないものだと気付かされた時、彼女は坂井奈緒を通して【死】について考えさせる。 いつか終わるその瞬間のために、人は何ができるのか。 遺された者はどう受け止めていくべきなのか。 とても考えさせられる作品です。 是非一読してみて下さい。
読み終えた第一印象は誰もが抱えるブルーな世界を巧みにえがかれた作品、でした。 しっかり気を持って読まなければ溺れてしまいそうなブルーの世界。 何度もその世界に吸い込まれそうでした。 生きる意味、存在する意味、命の意味。 生と死。他人と自分。孤独と愛。 揺らめくテーマのなかに、それぞれのブルーな世界を見た気がしました。 失踪してしまった同居人の歩太。 主人公の歩夢であり、アユニ。 妹と名乗る七海。 キャバクラ嬢の尚子。 登場人物達の深い心理に触れ、どこかしら寂寞している関係に想いをよせ、彼等を通して大切な生についてを考えさせられました。 誰かと関わることは素晴らしく、けれど誰のために生きているわけでもない。 哀切溢れた、その作品を是非一読してみてください。 目に浮かぶ情景の先には、彼等の見る“ブルー”が見える筈です。
皆様、【腐男子】という生き物を知っていますでしょうか? 世間体では【腐女子】という単語が、定着しつつありますが、まだまだ腐男子は腐女子ほど認知されていません。 なので知らない方々は、是非ともこの作品を手にして新しい世界を知って欲しく思います。 内容はBLなので好き嫌いが分かれるかもしれませんが、いや、是非とも読んで欲しい! 萌えあり、友情あり、逃走あり、キスあり、混乱あり―――胸きゅんあり。 たくさんの要素が詰まっていて面白いです! 主人公槙もフラグが立ちまくり。 さあ、彼が取るフラグの先にいるのは? オススメなので、是非一読を^^
不器用女タラシくんとストレートわんこくん。 貴方はどちら派でしょう? 主人公は沢山の気持ちを抱え、どうしても気持ちが伝えられずにいた。 プライドが邪魔をして、気持ちが認められなくって、想いが交差して。 どうしても伝えられずにいた。 言葉にしなくたって好きな気持ちは伝わる! なんて、そんな恋愛はありません。 言葉にして初めて伝わる言葉も沢山あります。 上手くいかなくてもどかしい気持ちを噛み締めることも沢山あります。 空回りして、うそついて、不器用で、すれ違って、想い合って。 時に泣いて、時に笑って、時に胸をときめかせ。 なにより誰かに気持ちを、想いを伝える大切さを教えてくれる。 そんな作品を是非、一読してみてください。 ラストまで展開が読めないのでとてもハラハラします! オススメです^^*
学校一の美少女が恋をしました。 彼女は誰にでもモテる、とても可愛らしい子なのですが……。 恋をしてしまった相手はなんとダサ男! 実はそれは変装で、蓋を開けてみればイケメン。 というわけでもなく、正真正銘のダサダサな男の子に彼女は恋をしてしまったのです! どうしてあんな奴に恋をしてしまったの? 本人も自問自答をしてしまう、悩ましい恋。 でもその子の純粋な優しさやあたたかさに触れて、彼女はしっかり自覚するのです。 ダサ男に恋をしてしまったのだと―――。 一風変わったラブコメディで、可愛らしい二人の恋愛模様がえがかれています^^ ちょっと変わったラブコメを是非! オススメです^^*
いつも電車で顔を合わせ、途中まで登校していた涼子が失踪した。 彼女は何故、失踪してしまったのか。 主人公のカナは涼子を捜すために、行動を起こす。 その最中でカナが出逢う、幾つもの出来事。 それは人々の関係だったり、同級生の優斗や菜穂だったり。大学生の小浜だったり。 恋と憧れの狭間で揺れるカナ。 抱く感情に翻弄されながら、カナは大人になる意味の契機を見出していく―――…。 青春を感じさせてくれる、瑞々しい物語です。 それだけではなく、いぬじゅんさまならではのカラクリが仕掛けられております。 このカラクリが大好きで私は、もう一度この作品を読み直したいと思ったくらいです。 最後に「あ、」と思わせてくれる、青春を是非。
あの夏、彼等は罪を穴に埋めた。 五年後、埋めたはずの罪は暴かれる。 隠しきれるはずがなかった。 彼らの罪は五年後の夏、悪夢として蘇る―――。 この物語に出てくる主人公達はあとひとつ、あと一歩、気持ちが足らなかった。 出せなかった勇気。 それが悲劇の連鎖を生むことになる。 その連鎖の先に待つものは一体……。 是非、主人公達の埋めた罪を覗いてみて下さい。 最後まで目が放せません。 ラストまでを彼等を見守る勇気を、ぜひ。 とてもオススメです。
実話だからこそ、不倫側の心情が切に伝わってきました。 確かに不倫は悪い行為であり、好きな人を奪う行為に値します。 読者である私にも理解できない点は多々ありました。 いえ、理解できなくて同然なのでしょう。 それはそういう恋に落ちたことがないから、としか言えません。 一概に不倫が悪い。 そう一蹴できるものではないな、と思いました。 恋をすること。 家庭を持つこと。 誰かを幸せにすること。 誰かを愛すること。 その難しさと儚さと、切なさを教えてくれます。 不倫作品を複数読んできましたが、この作品は良作です。 学ぶべきことが沢山あると思います。