「殺してあげましょうか?」
と、彼は指で銃を作り、『バン』と
〝見えないモノ〟を撃った。
俺の望みと芽生えてしまった勇気を
撃ったのだと、彼は言う。
「俺と友達になりましょうか」
その言葉に頷いてしまったのは、
望みと勇気が消えたせいだろうか。
…それとも、この体が、
頷かせたのだろうか。
――俺は、まだ思い出せない。
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他のホラー小説とは違う、ホラー。
エピローグを読んで「あぁ、そういうことか!」と思ったと同時に、八紀くんの七音くんに対しての思いが暖かくてとても感動しました。自然と、涙が出ました。
そして本当の七音くんではないのに七音くんとして接していた萩原くんが、すごく気になってたり。この後の日常を想像して一人でニマニマ楽しみたいと思います!←
…新しいホラー、暖かい素晴らしい作品。
是非、御一読を。