ΚΙΒΑさんのレビュー一覧
篭の鳥の如く育てられた、主人公の桜木姫乃。 自由のない篭の中から、自由を求めて飛び立った姫乃の前に現れたのは…。 銀色に光る三日月型のネックレスが示すのは、巡る運命なのか。 ロマンティックな展開に、綺麗な背景描写も合わせお楽しみ下さい。
得体の知れない人物から、誕生日までの時を刻むようにカウントダウンの手紙が届く。 0になったら、主人公の身に何が起こってしまうのか…。 作中には様々な秘密が入り交じり、二転三転するラストから目が離せません! 読み切るまで一瞬たりとも気が抜けないストーリーを、貴方もお楽しみ下さい。 是非、どうぞ。
やってきましたあの家族! なんと今回は、普段突っ込み所満載のあの人が主役!? 家出してやる… そう呟いた彼と家族との攻防戦が今始まる! そしてラストに待つのは、読者の期待を裏切らない笑撃です。 是非、どうぞ。
メールチェック、それは愛するが故なのか… その指先にあるのは、浮気の防止?不安の解消?それとも、真実を知りたいから? 野いちごのお勧め作品にもピックアップされた人気作、長田知冬悠さんが描くメールチェッカー第二段! 貴方も全く関係のない話しではないでしょう? 読んで損はありません!
夕暮れの教室で、禁じられた遊びをしようとしている双子の姉妹…。 それはルールに従わなかった報いなのか、月子は姉の陽子を変質者に殺されてしまった。 月日は流れ、その犯人が出所した事から、曖昧だった真相の扉が開かれる。 迫ってくるような息遣いは臨場感を生み、貴方をサスペンスの世界へと誘ってくれるでしょう。 是非、どうぞ。
タイトルに込められた、愛のカタチの真の意味を。 新婚ながら、結婚生活に疲れを感じ始めていた真理に、ある日同窓会の知らせが届く。 青春時代に想いを寄せていたあの人との再会で、真理の心は淡い思い出と結婚生活の狭間で揺れを見せる。 理想と現実、そして理想。 読み終わった時に、貴方もこの意味が分かると思います。
普段は気付かない大切なモノ。 誰しもそれが大切なモノだとは分かっているのに、普段は気付けずに見落としてしまっている。 そしてそれは、無くなった時に初めて、掛け替えのない大切なモノだったのだと気付かされるもの…。 壊れていく卵に家族の姿を重ねた主人公が、その大切なモノを守ろうと奮闘する様は、読む人全てに大切なモノを気付かせてくれるでしょう。 是非、どうぞ。
幸せの定義はそれは人それぞれ。 傍目からは不幸に見える人も、その人なりの幸せの定義で生きているのかもしれない。 新婚間もない主人公の幸せの定義は…。 読み進めていくにつれ、どうなるのだろうかと思うハラハラ感は病み付き物。 是非、どうぞ。
三食モヤシ尽くしのモヤシ男とモヤシ女。 仲良く二人暮らしをしていたそんなある日は、なんとモヤシ女の誕生日だった。 次々に暴かれていく、モヤシ男とモヤシ女の秘密から目が離せません。 テンポ良く読み進められる中に、二人の姿を映す感動があるこの物語を、どうぞお楽しみ下さい。
幼き頃に、自分と母を捨てて出て行ってしまった父。 二人きりの生活。父親の居ない生活が当然になっていた日々に、突然の訃報が…。 遠い記憶の中とは違う容姿になった父親を見て、十二年間で溜めた蟠りを胸に、息子は何を思うのか…。 二十ページの中に込められた父と子の絆を、キミエさんの素敵な文章でお楽しみ下さい。
モヤシが主食のモヤシ女と、同じくモヤシが主食のモヤシ男。 そんな二人が出逢うのは、必然だったのではないだろうか。 モヤシで結ばれた純粋な愛の形は、胸にグッとくるものがあります。 是非、どうぞ。
一通のメールによって、人知れず喜びを噛みしめる事もあれば、平常心を保てなくなる事もある。 登場人物それぞれの思いがすんなり受け入れられ、この作品に現実さながらのリアルさを生まれさせています。 私の言葉は、最後まで読んだ時に理解出来るはずです。 貴方のメール、見られていませんか?
毎日三食モヤシ尽くしのモヤシ男。 今回の依頼内容は人探し!ただひたすらに依頼者の為を思い、探し人を見つけようと奔走するのだが…。 前作に続くモヤシ男2です。まだモヤシ以外は食されていないようですので、何方かモヤシ以外の差し入れを是非にお願いいたします。
貧乏からか仕事が安定しないからか…モヤシしか口に出来ない男。 あぁ…悪循環。 しかし、そんな悪循環にもめげず、モヤシ男は今日も行く。 思わず笑ってしまうストーリーなのですが、せめてミックス野菜ぐらいは食べて欲しいと思うのは私だけじゃないはず。
君に近づきたい 君に触れてみたい 君と身を寄せ合いたい お互いの温もりを、交換してみたい… 自分の身を守る為の武器は、君を傷つけてしまう物でもあったんだね。 やまあらしと白うさぎの奇妙な共同生活。ジレンマで思わず胸が締め付けられてしまう、素晴らしい童話作品です。 是非、どうぞ。
自分に自信の持てない主人公の少女は、蝉鳴く季節に忘れられない出逢いを果たす。 彼はまさに太陽のような存在で、眩しく輝く笑顔や暖かい言葉を与えてくれ、少女は次第に変わっていくが、そんな太陽のような彼の背後に忍び寄る影が…。 明日が来ることを信じて疑わず、言葉にならない思いの丈を、彼は「また、明日。」に込めた。 キミエさんがこの作品に込めた思いの全てを、一人でも多くの方に感じ取って頂きたいと思います。
ぽす、ぽす、ぽすん。 太い尻尾を大きく揺らすと聞こえてくる、マリンの幸せの音。 ペット…それは時に家族以上の絆で結ばれ、時に友達以上の友情で固く結ばれる、掛け替えのない存在。 今ペットを飼っている人、これからペットを飼おうとしている人は、この作品を読んで後に感じた気持ちを、忘れないようにしよう。 大切なことを再認識させてくれる、素晴らしい作品です。
18.44メートルの距離。その空間には、様々な思いや感情が込められている。 幼き日からの思い出…悔しくて泣いた日もあれば、試合に勝って笑顔のこぼれた日もある。 意志疎通だけで言葉を交わすバッテリーの姿。今、18.44メートル向こうから、親友が絆や友情を込めた白球を放つ…。 読了後に瞼を閉じると、そのキラキラと光り輝いている二人の姿が思い浮かぶ、爽やかな物語です。
物事には必ず始まりと終わりがある。それがなければ、人間はその場に立ち止まったままになってしまう。 出会いと別れも同じく、出会いがあるから別れもあるが、別れがあるからこそ新たな出会いもある。 まずは自分の前にスタートラインを引いてみよう。 たったそれだけで、貴方の目の前に広がる景色がきっと変わる。そんな大事な事を教えてくれる作品です。
自分の気持ちを曲げることなく、青春の中をただ真っ直ぐに生きる主人公。 簡単なように見えて、ただ真っ直ぐ生きることから生まれるつまずきや葛藤…それを乗り越えた時、主人公は更に輝きを放つ。 青春には欠かせない友情と恋愛を、同じ目線から描ける作者のMiMiさんだからこそ、読む人の心に響く作品になったのだと思いました。 一点の濁りもない清々しい青春ストーリーを、是非どうぞ。