かつて誰もが抱いた、淡い恋心… これはごく一般的な普通の男子高校生と、クラス一、いや、学年一の美少女との、淡く、切ない恋の物語である。 桜の咲き始める季節に出会った美少女との恋は、いつ、どんな花が咲くのだろう… 【あらすじ】 高校入学の初日、正門へと続く桜並木通りを自転車で走っていた主人公は、前を走る一際綺麗になびく長い黒髪の少女に魅入られる。追い越しながらその顔を見てみると、あまりの美しさに驚いた。それは芽吹いたばかりの桜が霞むほどだった。 偶然にもその美少女と同じクラスになった主人公だったが、強烈に惹かれた【想い】に蓋をした。 《こんなかわいい子が、俺なんかのことを好きになるわけがないんだ…》 《俺が桜の花を好きになることはないんだ…》 《俺にはもっと素朴な花が似合っているんだ…》 桜の咲く季節を経るたびに、二人の関係は微妙に変わっていく。 恋花ｼﾘｰｽﾞ第一作【恋花～桜～】 某小説投稿サイトで閲覧数2万を超える恋花ｼﾘｰｽﾞを、完全ﾘﾆｭｰｱﾙしてお届けします。