結城ひなたさんのレビュー一覧
ササメさんが公言していたとおり、ダーク要素満載のラブストーリーでしたが、巧みな心理描写にとても惹き付けられました。 互いに同じような柵や闇を抱えていたからこそ共依存しあう光莉と水樹。不安定で曖昧な関係のなかで、様々な葛藤や問題にぶち当たり、そして汚れの中には身を沈めてしまっても、心だけは綺麗なまま、互いを求めて彷徨っていた気がします。 最後の結末については受け取り方は人それぞれかと思いますが、私的には温かくハッピエンドかな、と。いや、すべての柵から解放されたふたりにとっては、ここからが始まりなのかな。これからふたりで本当の幸せを求めて、自由に羽ばきながら、手を取り合って生きていってほしいと思います。 今までとはテイストが違うササメさんの新たな世界観を堪能できて、楽しかったです。素敵な作品を紡いでくださり、ありがとうございました♡
前作のモヤモヤの続きは全ての蟠りや謎が解けて読後すっきりしました。 それぞれが最後は向き合って正直になれたからこその結末ではないでしょうか。やっぱり逃げてるだけではダメですね! 縛る為の無機質な冷たい重い鎖だった連鎖が、人と人とを繋ぐ温かく優しい連鎖に変わってゆく。 鎖のイメージがガラリと変わる素敵な作品。 ぜひぜひ、一読を( ´ ▽ ` )ノ
恋鎖は終わる事なく、永遠に続く。 ぐるぐる、ぐるぐる…それは無限ループ。 複雑なその人間関係が、過去の傷が、それぞれが抱えた想いが、次第に膨らみ抜け出せない不完全恋鎖を生んでいく。 傷つきたくないと、叫ぶ。 傷つけたくないと、嘆く。 読後のモヤモヤ感が私の中の妄想を膨らませ、私も不完全恋鎖の中に引き込まれました。 それぞれの思いが行き着く先を想像して胸が苦しくなったり、もしかしたらその先には…続編が気になるのでまたお邪魔したいと思います。 素敵な作品を有難うございました‼︎
怖いけど先が気になって気になってページを進めたくなるそんな作品です。 儚くも切なくて。 それでいて過剰な程、濃厚な愛の形。 愛される事は幸せな事なのかもしれない。 だけどこれは究極の愛なのか、はたまた己のエゴでしかないのか。 その紙一重の境界線の上で繰り広げられる愛の物語。 最後に待ち受ける衝撃的な結末は必読です‼︎ 素晴らしい作品を有難うございました。
切なすぎる主人公のその想いに、前半から感情移入すること間違いなし☆ 相手に想いを伝える事は、とても勇気がいる事。 それでも。 後悔はしたくないから。 今、僕は……。 どこか心暖まる結末と、そして意外すぎる主人公の正体は必見☆ ぜひぜひ一読を♪
そしたら、見えてくるモノがある。 バツイチ、子持ちだって恋をしたっていいじゃない。 いっぱい悩んで、立ち止まりそうになって。 張りつめた糸がプツリと切れそうになっても。 周りを見渡したら、みんな一人じゃない。 家族がいる、仲間がいる、この上ない愛をくれる人がいる。 だからこそ。 前に進み続けよう。 いつかきっと。 勇気を出して踏み込んだその先に、幸福は必ず訪れるのだから。 美樹さん、末永くお幸せに…☆ 母として男勝りに生きてきた美樹の人生。そして恋をして女としての美樹の様々な葛藤。 どちらにも共感する部分が多々あり物語に引き込まれました。 読後、前に進む勇気を貰える素敵な作品です♪ ぜひぜひ一読を☆
彼に、“伝えたい”その想い。 恋する女の子は好きなひとの為ならば、こんなにも切なくなっちゃうし。 心から笑ったり、泣いたりしちゃうし。 どこにいたって、いつだって、ぬくもり溢れる“その場所”に会いに行っちゃうわけなのです。 誰かを想うって素敵な事。想われてるって幸せな事。 恋する女の子なら、絶対共感する切なくも胸きゅんできるこの作品。 ぜひぜひ、一読を♪
自分自身の実体験を形にするというのは、とても勇気がいる事だと思います。 女性特有の病気、DV…綴られる心の叫びに涙なしでは、読めませんでした。 辛く、悲しく、苦しい…ページを捲るたびに痛いくらいに伝わってきた作者様の心の声。 だけど、ストーリーはそれだけでは、終わらない。 家族の温かさや逆境に立ち向かい前に進んでいく勇気…読んだあとには、どこか心が温かくなり奥底に響くものがあるのではないでしょうか…? この作品を読んで作者様のまた新たな一面を知る事ができて、ますますNANA様の事が好きになりました。 素晴らしい作品をありがとうございました♪