竹久祐さんのレビュー一覧
幽霊に恋をした?という斬新さと、細かい幽霊の性質設定が生かされた話。 真琴と萌絵の家庭環境、性格なども対比が効いています。 暖かさと優しさが溢れる作品です。
読みながら自然と映像の浮かぶ作品です。 主人公が、ヒロインに思いを寄せる微妙な思い、互いに一歩距離を置いたような恥じらいやハニカミなども、気負わず描かれています。ラストの余韻は鮮やかに心に残ります
ただ、見ているだけの恋が募る思いにより、変わるさまが短いながらも、丁寧に描けた作品 言葉を交わし、笑顔を見るたび、諦めた思いは呼び起こされていくトキメキと切なさ。 続編が楽しみな作品です
和歌を題材に伝わってくる思いが切ない作品です 今しかない時、思い出の歌に秘められた青春の1ページ 一瞬一瞬の大切さを深く考えさせられました
重いテーマに挑んだ作品だと思います 様々な人たちの思いや過去が絡みあい、描かれる物語は普段わたしたちが見落とした言葉だったり、些細なことが、積み重なった出来事の結果のような気もします 忘れてはいけない大切な思い、気持ちについて、考えさせる機会を頂きました。
人嫌い、無愛想な紳士が内に秘めた不器用な優しさや、アキの頑なな傷ついた心が、キュンキュンと胸に響く作品です 一見何気ない紳士的な言葉に、ハッとさせられるというか……。 また絵画の色鮮やかさや描かれた絵や場面ごとの映像が浮かんでくるような描写が見事な作品です。
青い空と海の色をうまく生かしたキャラ設定と、登場人物それぞれの暖かさや優しさに溢れた作品です 今しかない青春 青い空のようにキラキラいきる高校生たちの爽やかさが光るラブストーリーです
月灯りの射し込む窓辺 聴こえる演奏、顔も姿も見えない――謎から始まる演奏を求めていく 何のために誰のために奏でる音かが、深まり読みながら引き寄せられて仕方なくなる。音色が聴こえてくるような描写の美しさに圧倒される。音楽を題材に心までも揺さぶる。純文学的な要素もうかがわせる作品です。
誰かを好きという気持ち、大好きな人への思いが、溢れて止まらない切なさが、最初から最後まで伝わる作品です。 すれ違いや勘違いなどを乗り越えながら深まっていく互いの思いにきっと、共感できると思います
愛とは何だろうを深く考えさせられる作品でした 相手の強さも弱さも傷も歪みさえも、許し包める心の大きさ――。たくさんの試練を乗り越える絆の深さが夏の海の碧さと波しぶきの大きさが、幸せと試練を対比させる演出にも作者の文章力を感じました。思春期の細やかな心をしっかりと描いた傑作です。
静かな幕開けからじわりじわり進んでいた事件が加速し、ゴールまで飽きさせない展開は、キャラ立ての見事さと軽快でスピードのある描写だと感心させられる作品。 シリアスだが重たくはなく、だが根底に生きる意義、存在価値をしっかり問う読み応えがあった。 シリーズ化を望みたい作品だ。