藤乃さんのレビュー一覧
一度はそうだよな、って納得しながら読みました。 次に作者はどんな気持ちで綴ったのかな、って思いながら読みました。 めくる度に優しい文章に微笑んでしまう自分がいて、何度も読んでしまった。 短いけど妙に残る。じわじわ染み込む魅力的な文でした。
それはそれは衝撃と笑撃の繰り返しです。 予想外とはこの作品のために作られた言葉だろうか。作者にしたら想定外?いやいや、この作者なら計算と言うこともありえそう。 作者の虜のひとりである私にもかなりパンチがきいてました。 確実に言えることは【面白い】。 あとは自分の目で確かめるしかないと思う。それしか言えない。
迷っていても迷っていなくても、読んだ方がいい。 作者の貴重な経験の一部を話してくれています。 私が若い頃にこういったエッセイや、人に出会えていればもっともっと考えて選択ができたかも。 人の経験を聞ける機会は少ないうえに、 経験がなんだよ、的な時期もある。 でもさ、何かに迷った時、頭の奥の方にこの作品があって、こんな選択もあるんだって知っていたらきっと役に立つと思うんだよね。 ま、そんな難い話ではないけどね。作者の人柄が出ていてのほほんしながらも決める所は決めてます。あ、エッセイだから人柄が出るのは当たり前だね。 とにかく読んでみては。
主人公と登場人物たちの掛け合いが絶妙です。 プククと笑いながらサクサク読めます。 注目してほしいのは、直接手をくださないハル様(笑)過保護すぎないそれが、幸せを『見つける』という意味でちょうどいい。 会話やテンポもですが、実は物語も絶妙なんですよね。 作者のセンスを改めて感じました。 面白かったです。
今年の夏、私を悩ませたG。 そうそう、何故か一人の夜に会いにきてくれるんだよね。 そうそう、Gはいつだって笑顔だった。 そんなGを憎んで恨んでいた自分が少し恥ずかしい。 だってGは何も悪いことをしていないじゃないか。 Gを少し許せた、そんな作品です。
私一押し『スピカ』のアナザーストーリーです。 何が一押しか。 この作者が書く描写が大好きなんです。どこにでもある道が、どこにでもいる人が、作者によって幾重にも姿を変えます。 無駄な所がないんです。自然に読む者を引き込んでくれます。 この物語は出会い。これからを予感させるような仕上がりです。短いながら作者の世界にハマれることでしょう。 椎那.さんの世界を感じてみてください。
こうあるべき! 説明書であり、お手本のような作品。または『こうありたい』と、憧れのような。 綺麗な部分も汚い部分も全部ひっくるめた『気持ち』こそが、愛なのだと感じます。 ヨシと加奈のもどかしいけれど、正直な気持ちがギュウギュウに詰まった中盤があたしは好きです。 知らない若者も忘れた大人も、立ち止まれる作品です。
真っすぐで素直、なにより純粋な主人公、エリちゃん。 その羨ましすぎる性格で、恋も友情も真っすぐに立ち向かいます。 ストーリーも主人公のように真っすぐ進むと思いきや……ただじゃ終わらなかった。 作家さんの技が光っています。 読ませますな〜
ひとつひとつ丁寧に語られるお話が、しっとり染み入るように伝わってくるのに、ドキドキと時には突き刺すように胸が揺さぶられるは何故だろう。 凄く不思議な文章は月のように魅力的で。 うっとりするほど美しい描写に心を奪われたかと思えば、ハッとするほど痛く響いてくるストーリー。 ラストの優しい衝撃。 数々の愛のカタチがあなたにも語り継がれますように。
そうそう、青春っていろんなものに夢中になって、沢山のものを吸収して、夢まで描いて、時にはキュンやらズドンやら。本当に忙しい。 でもそれがいいんですよね。それが青春。 ふと思い出した時には、やっぱり爽やか素敵な思い出。そう、この作品の読後がスッキリ気持ちいいように。←うまいこと言った 青春が終わってしまったと嘆いているあなた!主人公と一緒に青春しましょう。 そして、あの頃はね…なんて、うふふな青春思い出しましょう。思い出した時は終わりじゃない、始まりなのです。 素敵な時は素晴らしい未来をつくる。 私は今そんな感じです。 もちろん、青春真っ只中のあなたも自分にリンクする部分があるんじゃないかな?楽しめると思いますよ〜。
どこにでも落ちていて、誰にでも拾える、そんな恋。 どれだけの人が同じような経験をしているだろう。誰だって頭ではわかっているんだよ。 ある程度経験してきて、ましてや恋愛小説なんて読みあさってしまっていたら、この恋の結末なんて簡単に予想できる。 だけどね、恋愛は頭でできないから。 同じ形の恋だと心してかかったって、やっぱりそれはたった一つの恋。 同じ恋なんてないから、それを貫かなければわからない。 わかっていても……それが素直な人間の形だね。
もうっ!かわいい! とにかく、かわいい! いちいち、かわいい! 鬼とのバトルは見物。さらに大将も加わればエキサイティング間違いなし。 こんな子なら何でも許してしまいそうだ。 ちょっと生意気で最高にキュートな少年ハヤト。 おもしろいですよ。
うんうん。なるほど〜 大切に想うからこそ一番欲しいものは、誰かを傷つけるかもしれない武器ではなく、小さな温もりなんですね。 人は、大切な人の為に自分を守る武器を捨てる事はできるだろうか。 この作品を読むと、きっとできるようになると思います。 誰でも読める親しみやすい、温かくて優しいお話です。
素敵な詩集ですよ。 これぞオサコ!だと思ったのは私だけ? これは彼女の一部かもしれないけれど、そのほんの一部がほんと彼女らしい。 言葉ひとつひとつを綺麗に、美しく綴れるオサコさん、素敵です。 私は最初のと最後のでもっていかれました。グッ、ギュッ、ホワッとね。 皆さまにも響くものがあるんではないでしょうか? 冬限定らしいのでお早めに!
いつまでも女は乙女で、男はロマンチストがいい。 これは幸一さんと清美ちゃんの物語なのです。 それぞれのクリスマス、クリスマスの思い出があるでしょ? 最後に求めるのはきっとこんな二人。こうなりたくて女はクリスマスを特別な日にしているんだな。 いつかこんなクリスマスを過ごしたい。
不思議と言えばいいのでしょうか。 現実離れした主人公の肩に乗っかるもの、彼の髪の色はあまり見た事のない色だったり。 しかし恋愛部分や主人公の感覚(孤独感)などはやけにリアルに感じ、現実と非現実を行ったりきたり。 彼が最後に選んだ色に納得がいかず、もう一度読み直してみたり。 読み直しても『うーん』な私は、彼にも作者にも踊らされている気がする。 いや、主人公に感情移入し過ぎてしまったんでしょうね。主人公の気持ちがこれでもかってほど書いてありますから。 主人公になるしかなかった。 それぞれの読み方があるだろう不思議な物語。私はこんな読み方でした。
ゆったりと流れる時間はすでに二人だけのもの。 穏やかな二人だけの空間がほんとに素敵で。 『好き』や『愛してる』なんて言葉よりももっと素敵な想いの伝え方。 いいな。こんな二人。
明日を生きる力を貰いました。 与えられた命を大切に明日も頑張って生きよう。 彼女が彼に出会って変わったように、私もこの作品に出会って変わりました。 あなたもきっと何か得る事があるはず。 彼の、作者のメッセージが心に響くそんな作品です。
空の描写が美しくも、儚くて、主人公の何とも言えない気持ちを上手く表現されています。 思春期の何色にも変わるような世界。 虹色という言葉がピッタリだなって思いました。 彼女がファインダーを通して見た世界を、是非覗いてみてください。 愛があふれた素敵な作品です。
つまってます。 ぎっしりつまってます。 1ページという短い中に沢山の人間模様、日常、時には時間や時代までも操られます。 マッタリしつつ、ドキッとしたり、ハッとしてみたり。 1ページでこんなにも心をわしづかみにされるとわ。 一つ一つ違う話なのに、すぐに背景が浮かぶ文章力はお見事。 1ダースなんて言わずにもっと欲しいです。 まだの方は是非。