blanketさんのレビュー一覧
すれ違う心、いつから――。 彼女目線と彼氏目線、それぞれで描かれる駆け引き。 浮気以外の方法で表現することができなかったのかと、彼女目線に立つと歯がゆくなり、胸がきゅうっと切なさでしめつけられて。 読み終えたときに、静かにズレていった形の恋の「始まり」に想像の目が向く、そんな恋でした。 「愛してる」、言葉にするのは簡単だけれど、その言葉の裏にはズッシリとした重みと大変な責任がある。だからこそ伝えるときに、あるいは伝えられたときに、幸せが満ちるんだ――そんなことを改めて感じました。 皆さんも、ぜひ自分なりの「愛してる」の意味を感じながら、ご覧になってみてくださいね。
通じる想いは奇跡――。 心惹かれ変われた、それほどの恋。分かっていながら、予感していながら、一度あふれ出した気持ちは形がないぶん、留めようがなく。 着地の選択に作者の意図がしっかり組まれていて、これもまた「リアル」だと思いました。 そんなリアルな結末への糸を、あなたも手繰り寄せてみてはいかがでしょうか?ぜひ。
ときに磨いた言葉より胸に響く、ありのままの言葉――。 大切な人へ大切な想いを真っ直ぐ伝えること。それはともすれば気恥ずかしいものだけれど、やっぱりいいものだなあと素直に感じました。 命のもと――。 私も、そんなふうに考えられる人で、心でありたいと思いました。 皆さん、愛なら、ここにありますよ。ぜひご一読を。
お互いに恋に傷を負った者同士――。 短編らしく、シンプルな流れながら、けれどその甘さは、口に含み、喉を通る終盤に向かっていくほどに強くなります^^ アナタもぜひ、この果実の糖度に酔ってみませんか?
短編らしく、詰め込みすぎない適度なテーマ・シーンの切り取り方で、心地よく読み進められました。 恋はときどきイタズラをするもので、純粋な心をすれ違わせたり――。 切ないなかにも光がしっかりと言葉に映る、シンプルな、けれど強く深い恋の物語。 それは、恋だよ――♪
とても丁寧な構成に、読みやすい三人称、そして、独特の章タイトル――。 「読む」という根本的な部分が最初から最後まで楽しめる、ステキな作品でした。 盛り込まれたテーマは、時に重く禁断のものだったりもするのですが、それでも「読ませる」のは、前述の三つの要素が上手くかみ合ってるからだなあ、と思いました。 オトナの女子にぴったりの、大人の恋。 あなたもぜひ、どうぞ――。
恋愛指南――。 鈍感な彼女がじれったくも放っておけなくて。 恋愛指南が決まった序盤に描かれる、切ない相関図。 すれ違いがふたりをじれったく引き離したり、ドキドキな展開が魅力的でした。 最後の着地で、この切ない相関図が、幸せの矢印で書き換えられるのかどうか、ぜひ、みなさん確認してみてくださいね!