祠さんのレビュー一覧
これは、怖い。 じんわりと、迫りくる恐怖。 先の読めない話の構成。 これを読んだ後は、なるほど。 もう、エレベーターで、絶対自分の知らない階には降りたくはない、って思いました。 文章もとても上手く、目立った矛盾も見られないため、安心して読めます。 純粋に恐怖を感じたい、あなた。 ぜひお勧めいたします。 ああ、怖かった。
あなたの大切なモノは 目に見えるものですか? 読んでいる間中、ずっと。 僕のココロにそう語りかけてくるような物語でした。 一生懸命生きること。 『普通』でいることの喜びと難しさ。 そして、一途にヒトを愛してゆく、ということ。 読みやすく。 まるで、そこに自分が居るかのような風景描写にココロを乗せて。 あなたもきっと共感できる主人公と共に。 この物語を読み進めてみて下さい。 きっと、泣けます。
愛の為に生きること。 それが、こんなに罪なのか。 一途な「凶暴な愛」がここにあります。 女の子なら、多分。 一度は夢みるかもしれない 「わたしだけを愛してくれるヒト」 しかし、それが行き過ぎると…… みなさん是非、読んでくださいね。
一生のうちに、一度は。 絶対に見たい景色がある。 そんな、夢を追って。 子どもの頃から十年間も山をさまようように、歩いている。 そんな彼に助けられた彼女の、たった一つの夢は…… 美しく。 ただ美しく。 幻想的な景色を、肌に感じるような、すばらしい描写。 今後の二人、それぞれの恋の行方は……? この話を読んで、僕もクリスマスガーデンを探しに行きたくなりました。 最愛のあのヒトと、一緒に、ね? 短くても、とても読み応えある作品です。 皆様、是非、お読み下さい。
優しさと切なさがココロ一杯に満たされる物語です。 森を舞台にした、厳しい生存競争の中。 本当に優しいことはなにか?を問いかけて来る作品だと思いました。 ヤマアラシが最後にとった行動は、何より大切な「生きる」上で不利かもしれません。 しかし。 僕だったら。 そして、もしかしたら、あなただったら。 同じことをしたかもしれません。 優しい気持ちになれる物語です。 皆様、どうぞお読み下さい。
物語の着眼点から、オチに至るまで。 これは、ちゃんと神経の通った、面白いホラーだと思います。 もちろん。 読んだ人には、極上の恐怖がやってくること、うけあいです。 短編ですぐ読めます。 ぜひ、あなたもご一読してみてくださいね♪
アイデアの勝利です。 冷静に読めば、ストーカージャンルの王道のような話ではありますが。 淡々と無機質に繰り広げられられたこの手法は、僕は今まで読んだことが無く、最後まで目が離せませんでした。 読み手である「自分」もまた。 事件の目撃者となるようで、とても素晴らしい作品だと思いました。 本当に面白いです。 皆様。 一気読み確実なので、時間のある時に、お読みください。
美しき時代絵巻 闇がまだヒトと近かった頃 アヤカシとヒトとの攻防は ただ、ただ、美しく、悲しい。 文章的には中盤あたりが、やや重い感じがします。 が。 読者を物語に引き込む、はじまりと。 後半の美しさ。 特に、繰り返されるセリフは、絶品です。 10ページと手頃なので、是非どうぞ。
完読のあと。 目を閉じると、深い森が見えます。 そして。 静かな、歌声が。 永遠に生きては、死にを繰返す、命の歌声が、聞こえてきます。 ページ数の割には、出てくるキャラクターの数が多く、もしかすると、読み進めていくうちに、多少混乱を招くかもしれません。 しかし。 それぞれが、魂の歌声を上げる、キャラクターたちの生き様は。 きっと。 あなたの心を捉えて離さないでしょう。 僕は、この物語を自信を持って、オススメします。 第三回、小説大賞に投票してもいいくらい、に。
ヒトの平均から、外れることは、どんなコトでも、どきどきするよね。 それが、こと、恋愛に関係するのなら、なおさら…… 凝り固まったコンプレックスから、たちなおる為の。 とても素晴らしい方法のヒントが、読んだヒトにわかります。 短いけど、読み応えありました。 ぜひ、読んでみてください。
読みやすい文章に後押しされた、独特な世界観で最後まで無理無く読めました。 グロさの表現としても。 あっさり仕上げで別に、身構えなくても読めました。 作品に程良く解け込む程度です。 病理解剖と言う形で、実際に人の内臓を見ている僕は、最近。 多少グロの許容感覚が、ヒトとはズレているような気がしてはいるのですが(汗) それでも多分、大丈夫だと思います。 透明人間世界と臓器に対する描写不足。 伏線に対する答えが、僕的には納得いかなかったので★は抑えてありますが。 リアル世界の片隅に実際にあるような全体的な世界観と。 主人公の悲しみが伝わる、独特な雰囲気がとても良い作品です。 始めると一気読みになると思います。 時間のある時に、是非。 まとめ読みをお勧めします。
たった7ページの小品ではありますが、とても読み応えありました。 世界が滅びてゆく話は、僕のツボで。 今までプロ、アマ問わず、色々と読ませていただきました。 しかし。 こんな風に滅びてゆく世界は、未だかつて無く、特に最後の一ぺージは、絶品です。 僕の好みとしては。 主人公の年齢設定に問題がみられると判断したため、★は抑えてありますが、一読の価値は、十分にあります。 どうぞ、皆様是非、お読みください。
美しく流れるような文章と。 主人公に襲い来る哀しみが、読む人々の心を打つでしょう。 吸血鬼をモチーフにした物語として、とても良い作品だと思います。 大きな物語の一部、として★の数はこれでも抑え気味ですが、エンターテイメント性に非常に富む作品です。 この作品は、面白いです。 皆さん、是非読んでください。
たぶん。 物語を書いた事のある人ならば、一度は抱いたことはあるかもしれません。 ふと。 自分を振り返る時を。 何のために『書く』のだろう。 どうして、自分は、こんなにも、長い時間を使って書き続けるのだろう。 ふと、初心に帰る気持ちになる作品だと思いました。 今までのさかたるいさんの雰囲気とは、また別ですが、とてもよい作品です。 是非、皆さん読んでください。
テーマ性豊かなすばらしい作品です。 最初の方は、もしかしたら読み辛い部分があるかもしれません。 しかし、中盤から後半見事に花開いた物語は、誰もを魅了するでしょう。 目を閉じると、美しい映像の浮かぶ心優しい作品です。 僕は、自信を持ってお勧めします。 どうぞ皆様、読んでください。
禁断の愛は、甘くしびれるような味がする。 心に何らかの傷を抱えているような主人公たちが甘く、切ない物語を紡ぎます。 短編ですが、読み応えあります。 どなた様も、是非、どうぞ。
やわらかい音楽の調べにのせて。 穏やかな二人の時間がゆっくりと過ぎてゆく。 読んでいると、そんな景色が『聞こえて』くるようです。 愛してる、なんて。 好き、なんて。 言葉ではとても表現できない…… 素晴らしい作品だと思いました。
事実だからこそ。 感じる思いがある。 事実だからこそ。 真剣に聴かないと、いけない事がある。 一人の女性があげたこの『悲鳴』とも感じるこの思いを。 僕は、多くの人に是非知って欲しいと思いました。 大変なことが起きても。 前を向いて歩いていこうとする、この作品の著者に、心からエールを送りたいと思います。