引きこもっていた時期の自分に寄り添い、引き上げてくれた彼。
いつも一番近いところにいてくれて、同じ速度で歩いてきたはずなのに。
いつの間にか、二人の間の距離感に気づいてしまった。互いの環境の変化、心の変化が進む速度までも変えてしまっていて。
それから、ゆっくりと始まる心の準備。梅酒の熟成とともに気持ちも成長していく実加の姿に、切なさと共感を覚えました。
大好きな彼の幸せのための決断。
別れは悲しくて苦しいけれど、二人のために。
切なさの後に訪れる希望の光が温かく胸に沁みてくるお話です。
是非、読んでください。