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必死で手に入れたのは、終わらない関係。 けれど、いつの間にか失った、終わりある関係。 君と私は、男と女で。 どんなに足掻いたって、 君は君で、私は私。 ーーー君が、君で良かった。 最後に綴られる紗江子の気持ちに、言葉では上手く表せられない想いが募りました。 『性別がなければ、私達はきっと、愛し合えた。 けれど、性別があるから、私達は傍にいる。』 紗江子と翔のふたりの愛を純愛と呼んでいいのか。狂愛と呼ぶべきなのか。 ふたりの愛は特別で、綺麗で儚いけれど消えることはないもので。 他人が勝手に名を付けてはいけないものなのかもしれない。 必死にお互いの傍にいて、真面目に恋愛と向き合って、涙を流し苦しんだふたりにどうか幸せにになってほしいと、そう願わずにはいられない作品でした。 わたしが今より大人になれたとき、またもう一度読み直したい作品です。 皆さん、ぜひご一読を。
繰り返される非日常。 大好きな君との、最後。 やっと気づいた、目を逸らしていた君の気持ち。 君はあたしが好きだった。 あたしは君が好きだった。 だから、笑ってさよならを。 『笑え、最後まで。 笑え、泣きながら。』 そんなフレーズが印象的なこの作品。 物語が終わりに近づくほど、涙が溢れて止まらなくなり、不思議な世界観にこれでもかってくらいに引き込まれました。 いいよさんの作品を初めて読ませていただきましたがほんとに凄い、の一言に限ります! 『明日はきっと、晴れる。 頭上にも、きっと足下にも。 笑っていれば、きっと。』 そう思いながら生きてみたくなりました。 ぜひご一読を。
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