結記芽さんのレビュー一覧
10ページというボリュームもちょうどよく、読み終わるとちょっとほっとします。というのも、怖い映画とか苦手なので、あまりにはっきりと頭に浮かばせる描写力にすっかり脳が振り回されてしまったのです。 中盤の戦闘シーンがとても良いです、最後にはエンディングテーマを流したくなるような余韻でした。
言葉通り、文字で遊んだ作品。 受験の時に参考書食べてうんぬん・・・を、地でやるか迷った人から、空腹に苛まれているのに深夜の徘徊は怖い、しかも何も作る気になれない!な人まで、これを読んでお腹一杯。 文字が一杯のバスタブに体がちくちく浸かるところが好き。 というか、たぶんこの作家さんの書くものが好き。 namataさんが好き。 ハッピーバレンタイン。
完結している作品を選びましたが、題名も内容も気になるのが多くて困ります。 神経質で変わり者だけど、知りたいことをさらっと書いてくれるところが好き。 作品と、自分語りの狭間で、どう読むか? 純文学にも独り言にもなりますが、この不可解なところにあえてひっかかる私です。
ハラハラさせられました! 所々、目線が変わり「?!」となりましたが、ストーリーの力がすごいし、良い意味で書き手は口が悪くて、人物描写が端的なのに分かりやすくてキャラクターがとてもくっきりしてます。 稚拙に見える文もあるかと思えば、凡人には出来ない発想の文もありで、全く飽きませんでした。 読んでよかったです。
何が起こるんだろう、幸せな結末も、淡い甘酸っぱい思い出にもなる過去も。 優しくて、しっとりと頭の片隅に残る言葉たちが忘れていたいつかの、恋を思い出させてくれます。 私は初めての彼氏を思い出しました。 15年ぶりくらいに(^_^ゞ
ずっとカラオケで何年も歌われ続ける歌みたいないい歌詞…いや、話です。ホントに歌にしてしまいたいほど、リズムもよくて、4ページで自然に泣きたくなりました。 些細な事って、些細だから忘れちゃうし、拾いあげて物語になかなかできない。 だけど、すごく心に、うーんとシミル、せつなさ。 大人で、いくつか本物の恋をした男女に読んでもらいたいなー!!
悶絶。読み進めて残りページ数が少なくなることがもったいなく、さみしく、もっともっと読みたかった。些細な日常の描写がものすごいイイです。映画を観た後のように、映像がフラッシュバックしてきます。 全体を通して、題名の 『知らなかった僕の顔』、 これを誰に気付かされるのか、自分で気付くのか、読者が気付くのか、1ページごとにドキドキ、ワクワクして下さい。
本音の独白のようでもあり、 全くの作り話のようでもあり、 しかしそうだとするとこんな風には書けないよと思いたくなるような、 自分の嫌いな部分を掻き出した内容だ。 感動しました☆なんて安い感じじゃなくて、ジャンルわけするとしたら 『痛くて読めませんが泣きながら読みました』系。 私は強烈にそういう告白が好きです。 嘘かホントかなんて、ナンセンス。 書き手もしている私が、気持ちを察したというのが真実。
短編集です。一つのテーマを三つの形でかき分けています。 かなりサイコな感じですが、どれもそれぞれに面白い。 『異常』というテーマをどう書いていくのか執筆中から読んでいましたが、様々な価値観、基準がある中。 共感を呼べる『異常』を短く表現したその文章力は、なかなかだと思います。 なんて偉そうに書いちゃいましたが、 とにかく短いし読んでみたらいいよ! 間違イナイナリ------!!!
本気で今作品を上げてる人は泣けると思う。 真剣にやる 自分を信じる 恥ずかしいことではなくて、誇らしいことだと、 とても共感しました。 本気で今書いてる人はエネルギーもらえます。
いや~悔しいけど泣いたよぅ。こんな明け方に一人で…… あえてネタバレはしない方向で。 はじめからクライマックスな出だしに、『一体これどう終わらせるの?』と思ってしまった。 でも、後半は涙と一緒に目線も流れるようなスピードで文を追いかけた。 全く有り得ない病気の話が、日常の一人ひとりのありがちな孤独とうまく融合して、 死って?愛って?許すって? と、 とにかくテーマ性の高い作品。 まだ若い作者さんですが、その文章力にも脱帽。負けました。 あ、ネタバレしてる? 『ワタクシ調子に乗りすぎました』