ほんわかさんのレビュー一覧
僕はとても数奇な運命に出会った。 だけど、誰でもないあの人が見せる姿かたちは僕の中に確かに存在した、短いけれど大切な思い出の人ばかりだった。 灰色の思いを抱えながら、 暗雲のような気持だった僕に その人は背中を押してくれた。 諦めるには早い人生。 いや、早すぎる人生。 それでも人は人生において年月に関係なく右往左往し、苦悩する。 だけど、絶望の中に光を見出す事も出来る。 光があるから闇もあり、闇があるから光もある。 光がよく見える。 ―――そんな、前向きになる気持ちを、もう1度頑張ってみようという意欲を掻き立ててくれる作品です。 読者に任せてここまで委ねた作品はとても貴重だと思います。 是非ご覧ください。 幽玄なお話をありがとうございます!!
こんな想いは降っては消える雪のように消えてなくなればいい。 ―――そんな事を、彼の隣で熱を感じながら思った。 どうせ叶わないのなら どうせ言えないのなら こんな想い、消えてなくなればいい。 だけど、彼の隣に居る事は特別で。 辛くても彼に特別な感情を抱いてしまうのも事実。 そんな切ない想いが積もる主人公の気持ちに心揺さぶられました。 なかなか受け入れられるのは難しい同性愛。 だけど、恋する気持ちは誰でも、性別なんて関係なく同じなのです。 是非ご覧ください。 短編なのでスラスラと読んでいただけると思います。 素敵なお話ありがとうございます!!
無理。完全に無理だ。 どうしてもどうしても無理なのだ。それなのに私の友人はあろう事か私の目の前でそれを見せびらかしてくる…ように思えてならない。 皆様にもこれだけは無理、というものはありませんか? 私もあります。アレだけは、というのが。 だからでしょうか。 主人公の気持ちがひしひしと伝わって想像したくないのに想像を膨らませて鳥肌を立てると言う負の無限ループに共感を覚えてしまうのは。 しかしこのお話のように、好きになれずとも感謝する日が訪れると良いな…と最後はほっこりさせていただきました。 ちょっとした日常の出来事。 だけれど、そこに少し舞い降りる小さな幸せの笑いあり共感ありの作品です。 短いお話で、とても読みやすいので是非ご覧ください* 面白い素敵なお話ありがとうございます!!