プロフィール
稲葉禎和
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作品一覧
総文字数/161,575
ミステリー・サスペンス210ページ
総文字数/234,702
ミステリー・サスペンス368ページ
公開リスト一覧
公開されているリストはありません。
レビュー一覧
2011/01/23 08:09
秘められたメッセージに君は何を見る?
異世界を移動するマシンに乗って旅を繰り返すSFアドベンチャー……と、単純にそういう括りでこの作品を紹介する事は出来ない。
作品の中で繰り広げられる会話文の洒脱さは、作者の最も得意とする所であるが、程よく味付けされたその洒脱さが少しも煩くない。確かな文章力があってこその、軽妙さ。
それをこの作品から感じるだけでも、読む甲斐はあると思う。しかし、真に深いテーマを見つけ出せる事も忘れてはならない。
空想科学小説としての面白さ以上に、ラストに向かって行くに従い伝わって来るメッセージは、科学万能の世界に警鐘を鳴らす痛烈な風刺となっている。
こういう警鐘的作品をさり気無く伝える術が、作者の持つ力量の大きさではなかろうか。そして、絶対的に上手いと感じたのはキャラの活かし方であった。
この作品を読んだ誰もが、それぞれの原口龍太郎博士を想い描けるであろう。
月星大豆氏の真骨頂ここにあり!
異世界を移動するマシンに乗って旅を繰り返すSFアドベンチャー……と、単純にそういう括りでこの作品を紹介する事は出来ない。
作品の中で繰り広げられる会話文の洒脱さは、作者の最も得意とする所であるが、程よく味付けされたその洒脱さが少しも煩くない。確かな文章力があってこその、軽妙さ。
それをこの作品から感じるだけでも、読む甲斐はあると思う。しかし、真に深いテーマを見つけ出せる事も忘れてはならない。
空想科学小説としての面白さ以上に、ラストに向かって行くに従い伝わって来るメッセージは、科学万能の世界に警鐘を鳴らす痛烈な風刺となっている。
こういう警鐘的作品をさり気無く伝える術が、作者の持つ力量の大きさではなかろうか。そして、絶対的に上手いと感じたのはキャラの活かし方であった。
この作品を読んだ誰もが、それぞれの原口龍太郎博士を想い描けるであろう。
月星大豆氏の真骨頂ここにあり!
2010/12/18 13:57
ネタバレ
古代史をまとったファンタジー
500頁を優に超える長編。しかも古代が舞台となった物語……。
もし、この時点でこの作品に触れる事を諦めようとしているのなら、直ぐに思い止まり、戻って来て下さい。時間がありません!近々文芸賞へ応募され非公開になってしまいます。
緻密に構築されたそれぞれのエピソードが繋がった時、必ず気付く筈です。
人がみな持っている優しさに。
澱みない文章は、一気にラストまで読ませてくれます。
ファンタジーの衣装をまとった普遍のドラマに皆さんも触れてみて下さい。
さあ、早く!!!
2010/06/01 18:07
ネタバレ
貴方の宝箱に……
特別な言葉がある訳ではない。
しかし、間違いなく読んだ者の心に残る物語。
僅かなページに込められた想いは、一点の曇りも無い心からの優しさ。
廃校寸前の小学校。そこで学ぶ三人の子供達と、若い女教師の触れ合い。ほんのひと時の情景でありながら、その触れ合いの深さがじんわりと伝わって来ます。そして、ラストでは優しさ以上にそれぞれの未来を感じさせてくれる言葉があります。
本棚にそっと置き、また優しさが欲しくなったら取り出してみましょう。
そんな作品です。
2009/07/11 11:04
ネタバレ
王道…
ごくごく普通にある内容の恋愛物である。尤も、世の中の作品の大半は愛がテーマだ。この作品のようにファンタジーであろうが、ハードボイルド物であろうが、根底に流れるものは愛に違いない。それを作者の力で、何処まで個性を感じさせてくれるかが大切になって来る。
この作品には、作者の優しさが随所に見られる。文体は奇をてらう訳ではなく、そのままの心情を込めてある。命の大切さ、人を愛する事の素晴らしさ、そして心の成長…全てがスタンダードである。逆にこういう題材の方が難しいかも知れない。少年の頃の、青い性をコミカルに描く事で、それがある種のコントラストにはなっている。ただ、若干の物足りなさを感じた事も確かであったが、それがどの部分から来るのかは、読者によって異なるであろう。しかし、読んでいて心が温かくなれる作品である。
四つ星に近い五つ星!
2009/06/13 05:17
ネタバレ
出会いへの感謝を
こんなにも文章を、文字を深く愛し、想いの丈が注がれた作品に出会えて幸福であった。
文章を書こうと志す者ならば、誰もが同じように自らの想いの丈を注いではいるが、それをきちんと表せる者は、そうは居ない。
様々な感情が、この作品から呼び醒まされ、小説の世界で自分も息づく。
一つの文章から、一つの言葉から、登場人物達の笑い声が、嗚咽が、喜びの鼓動が聞こえて来る。
頬を伝わる涙が雫となって落ちる音すらも。
読み終えれば、誰もがきっと、
ありがとう
と言えるだろう。
心の動き、花びらの揺らぎ、街の喧騒、そして、何でもない会話。
全てに命がある。
同じく文章を書く者である私に、書く事の素晴らしさ、勇気を与えて貰えた事にただ感謝するばかりである。
どうか、あなたもこの素晴らしい出会いに導かれますように……
好きな作家
- 山本周五郎
- ジョン・グリシャム
- 司馬遼太郎、高村薫
- 東野圭吾、浅田次郎
- 野いちご作家様は、私のレビューで確認して下さい。皆様本当に実力のある作家さんばかりです。