南 亜子さんのレビュー一覧
東西に分かたれた大陸。 そこで、今までにない大きな戦が始まろうとしていた。 身を切るような冷たい風の中で、ヴァルキリーと崇め慕われる小国の女王は声をあげる。 掲げる戯れ言のような理想を現実として守る為に。 ヴァルくれシリーズ第一部、衝撃の最終章! 読めばわかるだろう。 いつの間にか自身も戦地の中心に立っていることに。 これはもう、携帯小説の枠を大きく越えている。
苦労が人を成長させるのかと思った。 だが、そうではなかった。 少なくとも私の見出だした答えは違うものだった。 真実心から想ってくれる人の気持ちが成長を促すのだ。 想われた経験が、人を強くするのだ。 女の友情など信じていなかった。 だが、信じるに値すると思わせてくれたこの作品は まさしく私をも成長させた。
《魔女》という言葉で 何を連想するだろうか。 歴史に刻まれた《魔女狩り》か お伽話の《悪い魔女》か この物語の《孤独の魔女》か 魔女と分類される存在よりも、普通の人の方が何倍も醜く恐ろしい存在だと、 この作品は教えてくれる。 だが、孤独という沼に居るしかなかった魔女を掬い上げるのもまた、人間だった。 相入れぬとされてきた 《魔女》と《人間》。 そこにある差異に。 境界に。 線を引くことは、 もしかしたら とても愚かなことなのかもしれない。 そう思わせる、素敵な作品。 だけど、この物語は、まだ始まったばかり…――。
平和を願いながらも 人を殺める、この矛盾。 そんな時、あなたなら何を思いますか…? あなたは貫けますか、 何処までも傲慢で 何処までも純粋な、 その意志を。 一人でも多くの方に読んでいただきたい、心打たれる作品でございます。
二人が出会ったあの日から 動き出した物語。 それは次なる物語への序章 つかの間の平穏 つかの間の休息 穏やかな時間が流れるその国に舞い込みたるは 呪われの魔槍 紅と戦乙女、第二弾! 彼らのその後は… そして呪われの魔槍とは…。 ともかく彼らは暴れます! 時間の無い方は、のめり込み過ぎに注意!(笑)
ファンタジー×バトルで激しい内容の筈なのに、セピア色が似合う不思議な作品! その中で紅とエメラルドだけが鮮やかに引き立っていて……。 まるで、絵画を切り取って命と音を与えたような。そんな印象を受けました。 テンポも内容も感情の機微も兼ね備えた、素敵なファンタジーでした! 読まなきゃ損! と大声で叫びたい!! 完結してしまったのが寂しいので、星四つ★★★★