500ページを越える長編で
しかも忍びの世界を描いた
歴史小説でありながら
実に人間味溢れる
ストーリー展開に
思わず読むペースが上がります。
冷酷非情の忍び、真砂が
数奇な運命を辿る一人の少女と
出会うことで
その冷たくて凍てついた心が
少しずつ解されていきます。
しかし、
二人の距離が縮む毎に
その置かれた状況は
厳しく動きだし……。
少女、深成(みなり)の
屈託なさに硬くなりがちな
歴史小説がとても明るく
前向きなものとなり
読んでいても楽しかったです。
そして、もちろん
真砂の魅力にも翻弄され……。
最後の最後まで
満足の展開です!
是非、一読ください。