『猫』と言う名の猫は
全て知っていた。
このくたびれかけた
おっさんが
善からぬ事を
企てているーーー
と言うことを。
早く、
ご主人様である彼女に
伝えなきゃ!
けれど猫は猫
にゃー
と
一声上げるだけで
他は何も言わない
もちろん
誰も猫語を理解してくれない。
本当はこう言ったのに
『どうせ最後は飛びきりの
ハッピーエンドなんだから』
って。
兎に角、
沢山の映画のタイトルと共に
ちょいちょい、一部の人にしか
分からないような小ネタを
仕込んでくる辺りに
作者の抜群のユーモアセンスを
感じずにいられません。
そして、甘い展開からの
まさかのサスペンス
ラストはゾンビよろしくホラーかと……
いえいえ、ラストは誰もが納得の
スーパー ハッピーエンド!
是非、一読ください。