おいちゃんと5歳になる甥っ子くん。
甥っ子くんにとってママは大佐でおいちゃんである自分は甥っ子くんよりも更に下っ端の二等兵。
だから甥っ子くんの言う事は絶対なのだ。
そんな関係の二人にある暑い夏の日、突然それは起こった。そして二人の長い長い夏が始まったーーー
とてもファンタジックなストーリー展開になっていますが終始語られているおいちゃんと甥っ子くんの関係。そこにとても深い深い愛情を感じます。その瞬間、瞬間が大切で儚くて。子供はあっという間に成長します。けれどいくら姿形が互いに変わっていこうともその関係は簡単には変わらない。そう、どれほどの時が流れようともやはりおいちゃんは下っ端の二等兵。奇想天外なストーリーながらも心の奥深くを擽られるような思いを抱きながら読みました。是非、お薦めします。先ずは一読を。