戸川れんさんのレビュー一覧
変わること、変わらないこと。 変わるって怖い。 でも、変わるってドキドキ。 変わっちゃうこともあるから、変わらないことがキラキラ輝いたりするよね。 北極星みたいに、ずっと同じ場所で輝いている記憶。 大切に、大切に。 思えば思うほど変化って耐えられない。 誰かを本当に大切に思うことって。 変化もいとおしく思うことだと思う。 それって受け入れがたいこともあるけど。 乗り越えた美輝ちゃんはすごいな。 弱さも狡さも醜さもあるけど、ここで生きているみんなが、それぞれとっても可愛い。(おばちゃん目線) それってきっと、みんなが一生懸命で、真剣だからなんだなって思う。 みんなが、幸せになれますように。 そう願わずにはいられなくなる。 素敵な作品でした。
優しさも 愛しさも ウソも 本当も くるくる回る多面体 物事はいつも一面ではなくて その中に生きる人もまた 最初から連れていかれました とまらない、とめられない 二人の、またはみんなの 息遣いのようなリアルが詰まっていて 一緒にドキドキして ハアーッとなって 同じようにくるくると回りました 素敵な時間を ありがとうございます! (若返りました!)
とんとんとん、と 優しく肩をたたくような金木犀の香り 強がりを ゆっくりと溶かしてくれる わたしと、彼と、親友と 繋がってるっていいな あったかいって、こういうこと 幼馴染みの誰かに、会いたくなりました 実は、今日は地区の秋祭り 行きがけに金木犀の香りにハッとして 頬がゆるんだところでした そしてこの作品に出会って 何だか運命的な出会い(笑) ありがとうございました!
すっごく苦くて 辛くて くすぐったくて キスは からくて 同じくらいに 甘くて それをちゃんと 抱えられるくらいに 強くなりたい 自分のために? 彼のために? 一人でいるより 二人でいる方が あったかくてワクワクして ドキドキしてソワソワする だから恋って やめられない! 重なりあった凸と凹が いつまでも 幸せの形でありますように おばさんになってしまった恋心を 潤々に潤してくれました! ありがとう、司さん←好み(笑) 菫 そして、まむさん!
錆びた金属のような匂いが 読んでいる間中ずっと 頭にありました 男臭くて でもロマンチックで なんかお洒落 あー好きです! 女のわたしには絶対に書けません 筋肉質で体臭むんむんの 素敵な作品 ロックンロール!!
パラパラと散らばったピースを パチンパチンと静かにはめ込みながら ジグソーパズルのように 作り上げていくストーリー 各々の恋と愛に 季節の花を添えて 大好きな人に 今すぐに会いたくなります そうして言いたい 「わたしの傍にいてくれてありがとう 」と そう言葉にできることの 幸せを トルコの蕾が気付かせてくれました 温かい気持ちになるお話 ぜひご一読を
感動して涙が出ました なんて感想は わざとらしくて好きではないのですが 最終章 わたしの目には間違いなく涙が滲んでいました 月日を重ねるということは とても素敵なこと 人は 失ってしまうものばかりに目を向けがちだけれど 重ねられていくものを もっと 愛でていけるのならば ずっと 幸せなのだと思う わたしはどんなお婆さんになろう そんな風に 不思議にワクワクした読後でした 若い人に 読んでもらいたいですね ぜひご一読を
絶妙な距離感 心の繊細なところを 優しく撫でてくれるような 空気を含んだ刺激 激しさはないけれど 静かに蓄積される 珈琲の黒のように はっきりとはしない何か けれど確かな感情 選ばれた言葉たちがすごく立体的で 1つ1つ丁寧に飾られた特別な部屋で 白いタオルを手に取り 珈琲をいただいているような そんな気持ちになります ぜひ ご一読を
生きている、ちゃんと。 痛みを背負って。 そんな「人間」達のお話。 作者さまのカメラワークに連れられて、目に浮かぶ、風景。 それはなんてロマンチック。 音まで聞こえてきちゃうんだもの。 薄い皮膜を大切に扱うように綴られた文字。 登場人物達に作者さまの敬意すら感じられます。 その上、読後はとっても優しい気持ちに。 ああ、本当に、読んでよかったなあ。 素敵な物語を、ありがとうございました!