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作者様をイメージして、“あまくてかわいい”を意識しつつも「私に書けるのはこの糖度が限界だー!(でもお気に入り)」とわりと苦めのタイトルと表紙を提供させていただきました。 “あまくてかわいい”は作者様に任せよう……!と(すみません!) その結果、想像以上に“あまくてかわいい”に仕上げていただきました……! 同じ表紙からでも、つくりあげるお話の糖度がこんなにもちがうのかと。 甘いだけじゃなくて、恋する女の子のあまいもにがいも、やさしく、そして素敵に描いてもらえて感謝感謝です! “きみ”がかけてくれた魔法の糖度は、ぜひ本編を読んでご確認ください~!
16歳と18歳。子どもではいられなかった。だけど大人にもなりきれなかった。曖昧な年齢、曖昧な関係、曖昧にした言葉。そして、たしかに誓った〝明日〟。 ラスト数ページ、18歳の僕がちひろに「明日、僕と結婚しよう」とプロポーズした理由が明かされたとき、子どもにも大人にもなれない二人がどうしようもなく切なかった。プロポーズした正人も喜んでと受け取ったちひろも、どれほどの想いを押し込めてそうしたのだろう。 ひとつひとつの言葉に意味があって、あたたかくて。ひいちゃんの紡ぐ世界はどれも本当に綺麗。最後の一文には2つの明日が掛けられているのかな。どちらの明日にも、泣きながらも優しく微笑んでいるふたりの姿が思い浮かびました。 どうかふたりが笑って、幸せな明日を迎えられますように。そう願わずにはいられません。
ある日突然、クラスメイトの唐沢隼人が消えた。 騒つく教室でただひとり無関心でいた僕に声をかけてきたのは唐沢の彼女、橘千歳だった。 『ねえ、私と一緒に、隼人を探しに行こうよ』 ▫︎ 前半は穏やかに時間が流れる。 小さな田舎町の風景は始終美しく丁寧に描かれていて、まさに〝書いている〟よりも〝描いている〟という表現がぴったりだと思いました。 一字一句、見逃してはならない。この物語は大切に大切に読まなければならない。そんな気持ちで、二人と同じ時間を共有するようにゆっくりと読み進めました。 しかし物語の半ば、ある一文からは、物語が急速に進み始め、次に次にとページをめくる手が止まりまらなかった。綺麗事で丸く収めたようなものじゃなく、まるで抱きしめるように優しく力強いラストには、私も勇気をもらいました。 明日を迎えるのがどうしようもなく嫌になってしまったとき、私はこの長い一日を思い出したい。
豊かな言葉選びに、かっちりしすぎない細やかな文章。そしてゆらりゆらりと読者を引き込む展開。 全部がすとんと入ってきて、読了後はまるで、恒と渡と同じ夏を駆け抜けたようなそんな気分でした。 また、学生から大人までというスタ文のテーマにあまりにもぴったりで、学生の方は辞書を引きながらでも読みたくなるだろうし、大人の方は携帯小説にたまに感じることがあるかもしれない物足りなさもこの作品では全く感じられないだろうな、と。 恒が渡を日向に連れて行くたび、私も恒とともに渡の心に触れられたような気がして嬉しくなり。そしてその反面、彼の運命を思うと心が痛くてなりませんでした。 でも、最後にあふれたのはさみしくて苦しい涙なんかではなく、優しくてあたたかい涙。 深空を愛し、そして恒の親友であった渡のことを、私もきっとずっと忘れられないと思います。
毎回ひいちゃんのタイトルのセンスの良さには、羨ましいなあとひっそり思っていましたが、今回のタイトルはわたしが知ってる今までの作品のなかでもいちばん惹かれました。 読んでみればさらにびっくり。 〝好き〟の間違い探しとは、ああ、こういうことか。 もどかしくて、切なくて。だけど、どこか幼くかわいらしい。 タイトルそのまんまだと思いました。 きっとこの作品にこれ以上合うタイトルはないです。 また、文章も相変わずで! 可愛らしくキラキラした、だけど躍動感をつけるときには、きっちりと。 さすがの一言につきました…! ひいちゃんワールド全開です!すき! (特にさいごの杏奈ちゃん逃走のシーンからラストまでが好き好きでたまりません) 読了後には、ほっこりあたたかい気分にさせてくれます。 文章、内容、タイトル、キャラ。すべてにおいて素敵で可愛くて愛しくて、何度でも読み返したくなる作品です。
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