『恋愛に境界線なんかなぃんだょ』誰か偉い人の言葉… あたしゎそれが嫌いだった… 初めから敗北を背負うあたしにとってそれはただのざれごとに過ぎない。 気休にもならない。 あたしゎ可哀想な女…ずっとそう思ってた でも…アイツゎ笑う。 こんなあたしにも… 何時もの笑顔で…何時もの様に細めた睫毛を風になびかせ…綺麗に笑う。 悔しいくらいに。 ねぇ…アナタゎ何を見つめる?その焦点の合わないぼやけたリングで… 『恋愛に境界線なんかなぃんだょ』誰か偉い人の言葉… アイツの口癖…

『生まれ変わっても、また廻り会いたいね』 どっかのメロドラマみたぃな台詞 恥ずかしげもなくサラリと口にする女… でも俺には、甘ったるい吐気のざれ言… 俺なんかに関係なぃ。 ずっと…縁もゆかりもなぃ、はずだった。 なあ?!そぅだろ?

何一つとして変化のない、日常。 朝と夜を辿る日々。 堕落した社会に溺れ汚される。知らず知らずのうちに真っ白の羽根は見るかげもなく… 違和感さぇ感じなくなる。 でも、そんな闇を照らす“アナタ”と言う存在。 今日も、何処かで腐敗した世界に輝く一粒の宝石の様な物語。