ペンコさんのレビュー一覧
ほんのヒトコマの出来事。 偶然が必然にも思えて、運命かもしれないけど、淡くて消えてしまいそうで。 心に蓄えた不安や不満、もどかしさが、海を見ながらさりげなく交わりそうで交わらない。 宙ぶらりんの気持ちが、何だか心地好くすら思えて……。 読んでみて下さい。 ゆったりとした時間の合間に。
何だコレ? ハハハ。 一直線で、ハイテンションな笑い。 コンプレックスのない人は笑える。 頭が空っぽになれる、幸せな時間をどうぞ。
てっきりホラーかと思ってました。 そんなシチュエーションの中で、ストーリーは進行します。 女性に何があったか知りません。 踏み外せば、そこで終わってしまう人生もあるのです。 家に帰ると、そこには安らぎがありました。 決して、偶然ではないのですね。 さぁ、私のような勘違いサン。 勘違いしたまま、ご覧あれ。
渋い。 そして、刹那的で。 他人が何かを背負ってるなんて、気にしては生きて行けない。 そんな余裕があるのなら、一日でも長く生きられる。 でも、女は知りたがった。 何故なんだろう? きっと安らぎに飢えていたに、違いない。 ドップリと浸れる、そんな短編小説が、ここにあります。
非常に読ませる作品でした。 空気のようなやりとりと、いじらしいぐらいの内面。 素直になれないのは、決して不器用なんかじゃない。 繊細な部分と、それを受け入れる純粋な部分を、丁寧に綴った作品です。 番外編も重要な作品の一部です。 最後まで、ご覧あれ。
全編に風を感じます。 特別な人物が登場する訳でもなく、幸せになることを信じた二人が、そこに存在しています。 色使いの薄い世界観の中で、それを壊してしまう炎すら、爽やかな風の変貌した姿に他なりません。 炎を掻き立てる風。 アニメの1シーンを味わったような感覚です。 貴方には何が見えますか?
桜の雰囲気が非常によく出ています。 そこで何が起こったのか? 男と女の会話だけで解き明かされます。 但し、短編ながら、もっと短編にしても良かったかもしれません。 桜の雰囲気に飲まれたとしても、会話でジラし過ぎた感があります。 内容は良いです。 結末まで我慢できる人はどうぞ。
悩み、ですね。 寂しかったから。 きっとそうなんでしょう。 だから? このお店で貴方も、 カフェオレ、如何ですか? 今なら私が、お入れしますよ。 同じ空間にいて、話を聞きませんか。
俺様ペンギン 凶悪って言っても フワフワ温かくて 心根は優しい もっと読みたくなる、息抜き作品です。 お立ち寄り下さい。
ほら、 外を見てごらん 季節が変わったんだよ 春だよ 夏だよ 秋だよ そして、冬だよ きれいだよ 楽しいよ 聞こえるよ 美味しいよ ねぇ、 遊ぼうよ 鈴の音が、全てを思い起こさせます。 何気なく、 読んでみて下さい。 それだけです。
全編に散りばめられたノスタルジー。 セピア色に染まった世界は、光輝くこともなく、読者の心のフィルムに、影を伴って刻む。 是非、大人になった時に、読んで貰いたい。 自分が既に大人だと思う方は、ゆったりとした時間の中で、文字を追って頂きたい。 この作品に出会えて、本当に良かった。
スマートで的確な文章、加えて躍動感のある表現。 構成は紙芝居(古っ)のようですが、たいしたものですね。 このジャンルは、普段は読まないのですが、覗いたら最後、全部読んでしまいました。 本作品では伏線をバラ撒いて終わっている感がありますが、著者の可能性が満載されていて、お勧めしますよ。
良かったです。 人の気持ちが、後からジンワリ来ますね。 半角文字が無ければ、もっと良かったです。 お勧めします。
文章が軽快で、難なく読めました。 中身は結構、キツイのにさらりと流されてることと、最後の結論が勇み足じゃないかなと思いましたので、星4つにさせて頂きました。
描写が少なく説明主体で、どこか漫画チックですが、会話のテンポがすこぶる良いです。 話自体はよくある話ですが、双方の視点で面白かったです。