春川 メルさんのレビュー一覧
男運が最悪すぎて、27歳にして恋をするのが怖くなってしまっている、塾講師の山崎すみれ。 だけどだけど、もしかしてこの人が相手なら大丈夫なんじゃない??なーんて思ってしまう出会いがあって、物語は動き出します。 その人はオシャレなバーのマスターで、彼のお店に通っていたある日とんでもないハプニングが。 これってどっち?? というか彼の真意は?? 混乱するすみれが真相解明と状況打破のために協力してもらったのが、なんだかいつもちょっかいをかけてくる職場のイケメン後輩くんで。 物語のあちこちでドキドキしつつ、一体ラストはどうなるの?!とハラハラしながらあなたもページをめくる手が止まらなくなってしまうはず。 ラストに待っているとっておきの恋の秘密に、ぜひときめいちゃってください!
『我々は、反乱軍である』 『仲間よ、戦士よ、集結せよ』 ──その日、"私の日常"にピキリとヒビが入った。 ------ 学校という狭い世界の中に存在するヒエラルキー。 その最下層にいる人々が立ち上がったことから、物語は始まる。 集まった戦士たちは、主人公をはじめヒエラルキーの位置も抱えている事情も様々な面々。 そして彼らの声を、想いを、作者さんはとても瑞々しく、痛痛しいくらいリアルに表現しています。 『だから、お願い』 『耳を傾けて、声を聞いて』 『──私も、叫ぶから』 読んだ後、明日はもっと、人にやさしくできる気がする。 もっと素直に、いろいろな人の声を聴ける気がする。 単なる青春群像劇の枠に収まらない。今まさに学生の人はもちろん大人の心にも響く、不器用なクーデターのお話です。 ぜひ、ご一読を。
赤いつなぎを着た彼は、いつも同じ豚しょうが焼き丼を買っていく。 ちょっとずつ彼を知るたびに、ちょっとずつ大きくなっていく想い。 思いきって通い始めた自動車学校も、彼が愛するバイクに乗れると考えたら、ワクワクしちゃう。 明日、なにがあるか分からないから。もしかしたら会えなくなるかもしれないから。だから、伝える。 単純なようで、それでいてとっても難しいこと。それができる真白ちゃんは、すごく素敵な女の子です。 こんな子が働いてるお弁当屋さんなら、毎日だって通ってしまいそう。光太郎さんも、彼女のそんな朗らかさに癒されているんだと思います。 ほかほか心があたたかくなって、自分も新しく何かを始めてみたくなる。 『恋ごころトルク』は、そんな、ぬくもりに満ちたお話。 最後に、真白ちゃんと声をそろえてひとこと。 「タンデムをご所望です!」