父は子爵。でも、母は妾という立場から、姉弟と差をつけられ育てられていた主人公。本来なら、そこで暗くなるものの、持ち前の明るさでそんな自分の生い立ちも受け入れる。そして、差をつけられていながらも卑屈にならなかったのは、そんな彼女に態度を変えずにかわいがってくれた姉の存在。
主人公に酷い扱いをする母親の娘でありながら、そんな母親とは違い彼女を妹として扱ってくれる彼女の存在は、ストーリー全般にあたって主人公の中にずっとあり、彼女が頑張ることを背を押してくれる。
そして、そんな彼女を深い愛情で包むように想う旦那様。
出会いも運命的で、その運命に乗りかかりながら、それだけではなく二人でゆっくりと育んでいく愛がとても素敵でした。