素直に気持ちを伝えられたらいい。
始まり方から間違いであり、そのせいで惹かれながらもその想いを打ち消した。それはもう会うことなどないと思っていたから。それなのに、また彼と会うこととなる。
一度は打ち消した気持ち。だけど、再会したことでその想いは完全には消すことができず燻っていく。でも、そのたびにどうしてもその想いを出すことなどできないという事実を知っていく。
想いだけが強くなっていきながらも、変わりつつある自分の環境の中で必死に前向きに仕事に向かう主人公。そして、仕事の中でさりげなく見せる彼の優しさや想い。
大人のラブストーリーだと思えるほどに、もどかしく想いだけでは動けない複雑な心情が丁寧に描かれていた作品でした。