自由ではない、織の中に閉じ込められた状態でずっといるように感じていた主人公は、ある日、ずっと押し付けられるようにしていたいい子をやめる。そのために、一人逆ナンをしていたのだけど、そこでひっかけた一人の男性と一晩を過ごす。だけど、その相手は―――…
一晩のことが、一晩だけでは終わらず、自分の心の解放から、いろいろなことが見え始めていき――…
押し込められた環境からか、感情表現の乏しい主人公。そんな主人公とは対称的に、豊かな感情表現を持つ彼。だけど、そんな彼の豊かな表情にも、隠された裏があったりと、表とその裏側が書かれている、少しミステリアスな感覚も味わえる作品でした。
読み終わった最後、とても深い想いに温かい気持ちになりました。