浮気がばれて、そのことから始まるストーリー。
はじめから、すごく切なくて苦しかったです。
二人が別れるシーンでは、心の中に誰だって残る、リアルな綾香の心情に共感したのとともに、切なくなりました。
浮気はダメ。それでも好きだから、許せる。
私は無理だけど、でも、許せるのにはすごく時間がかかるだろうし、そこにある心の葛藤は複雑で難しいもの。
そこが、すごく丁寧でギュッと心をわしづかみされました。

後半の展開は、とてつもない連続でしたが、だけど、その展開もこの作品には必要なことだということがあとがきまで読んで、感じました。
それぐらい、浮気はダメだということ。
ほんの軽い気持ちでしたものでも、取り返しのつかないことになるのだということを、この作品が教えてくれました。

とても素敵な作品です。

この作品を読み終えた状態では、まだ、謎は解けておらず、それぞれの気持ちというのもわからないというのが正直な感想です。

この作品を読み終えた時に、この先がすごく気になると感じ、とても読みたいと思いました。

最後は、花子の過去に関係している男の子が登場してきて、これから波乱の展開という感じで、これからの展開に息つく暇もありません。
この先、いったい、どうなってしまうのか、気になって仕方がありません。
そして、まだまだ謎や秘密が残るそれがわかるのを次の作品で期待しています。

『猪突猛進』
　まさに、その言葉がぴったりと言える主人公の梢。
　そして、そんな梢に振り回されながら、ほぼ一方的に想いを告げられている璃久。
　三つという年齢差がありながらも、その年齢差を感じさせない梢の精神年齢の低さと、あの性格が面白いです。
　そして、そんな梢の行動に迷惑そうにしながらも、実は梢のことは好きな璃久の、アンバランスな感じが面白いです。
　そして、実は梢は全く璃久がどれだけ自分のことを好きでいてくれているのかをわかっていないところが面白くて。
　とにかく、個性的なキャラに読めば読むほど面白さがあふれてきてたまりません。

前作では、ストーリー的な流れにより、それほど一人一人の過去やトラウマのようなものは、少し少なかったのですけど、今作では、前作で少なかった、陰の部分が丁寧に描かれていました。
先生の母親においていかれたことによる異常なほどの執着心。そして、そのことにより傷つけてしまうのではないかという葛藤。
前作では、実姫の心情がメインでしたが、今回はその奥にある先生の心情がメインのような気がしました。
必死に先生を守ろうとする実姫の愛情の深さに読んでいて、すごく感動しました。

冷たい彼氏の気持ちがわからない杏。
自分よりも友達を優先ばかりする彼に、杏は逆に自分を好きにさせようといろいろと作戦を立てる。
だけど、それは全て裏目に出てしまって。

このお話、大好きだと言えるぐらいとても面白かったです。
お互いがお互いを想いあっているのに、いろいろなことが重なりすれ違っていく想い。
こういう感情って、高校生ならではのような感じで、読んでいてとても面白かったです。
不安な気持ち、うれしい気持ち、いろいろな気持ちが丁寧に描かれていて、読めば読むほど好きになる作品でした。

前作は、謎が解けずに桜と拓夢のラブストーリーがメインになっていました。だから、読み終わった時に、犯人は結局どうなったのかな？と思って、少し消化不良な形での終わり方でした。
ですが、この作品で犯人もわかり、それとともに、二人の想いも強くなっていって………。

読み終わって、すごく感動しました。
最高の二人でした。

暗い過去を持つ桜は、世間で自分の姿を偽り、モデルをしている。
本当は１６歳の高校生でありながらも、２１歳のモデルとして生活している桜は、同じくモデルでありながら俳優である同じ学校の先輩、拓夢が苦手。
だけど、ある時仕事で彼と共演することとなり……。
自分と同じように、学校と仕事での二面性を持つ彼と関わるようになり、桜の気持ちはざわめいていく………。

すごく素敵な作品で、読めば読むほど入り込んでいきます。
好きかもしれないと思いながらも、その気持ちを押し殺そうとする桜の心情。
そして、拓夢の桜への想いなど、読んでいてすごく引き込まれる作品でした。

イジワルで、それでいて少し冷たいナツキ。
そんなナツキに一喜一憂させられる桃香。
クールでありながらも、かっこいい容姿のために、近づいてくる女の影に、桃香は不安で仕方がない。
そんな様子が、丁寧に描かれていて、読んでいると、ナツキくんには、もう少し優しくしてあげればいいのにと思ってしまいました。
だけど、今回は二人の気持ちが前面にストーリーに現れていて、すごく読んでいて面白かったです。
甘いストーリーが大好きな私は大満足でした。

信じられない状況に陥れられた千春。
知らない人との突然の同居と条件に、この先、一体どうなっていくのだろうと、どんどんと読むペースが進んでいきました。
ゆっくりと縮まっていく二人の距離とともに、この先になにが待っているのだろうと先を読む不安。
読むたびに一喜一憂させられた作品でした。

普通なら、三巻目ともなると、少しは勢いが衰えるもの。
だけど、この作品は全く衰えなど知りません。
今回は完結編ともなっているようで、今まで張っていた伏線などが一気に解決。
だけど、新たな登場人物なども登場して、相変わらずハラハラさせられました。
キャラ設定がとてもしっかりしているため、読んでいてもキャラがいきいきしていて、すごく楽しかったです。

不幸体質の由梨の前に現れたのは女ぐせの悪い隣人。
この男の隣人となったことが、不幸であるように、数々のハプニングが由梨を襲う。

想い出の王子様が迎えに来てくれることをずっと夢に見ている由梨。
そんな由梨に少しずつ近づいてくる隣人の男である郁巳。
王子様とはギャップのありすぎる郁巳の存在に、いつしか心は乱されていく姿は、理想と現実に悩んでいる由梨の姿がとても丁寧に描かれていました。
また、最後の謎の部分がすごく素敵でした。

ありえないような設定の中に進んでいくストーリーに、読めば読むほど楽しかったです。

高校生という若さで子供を持っていることにより、自分たち自身が子供を育てることに、普通の親よりも熱心に考えていることを読んでいると感じました。
個人的な意見としては、きっと、子供を育てることに年なんて関係ないと私は思います。
だけど、世間はそうは見てくれなくて、そんな悲しさが読んで伝わりました。

お互いがお互いのことを想いあっていることが読んで伝わる作品でした。

前作では、お互いの気持ちが近づいていくところが重点的に描かれていましたが、今回は二人が付き合いだしてからの展開に、甘い展開が前作よりもたくさんあったように思えました。
一生懸命にお互いに近づいていこうとする二人。
そして、展開はお互いの進路へと向かっていき……
新たにライバルとか登場して、ハラハラもさせられましたが、やっぱり二人が大好きで読めば読むほど楽しめました。

誕生日を機に誰かに狙われ始めるまりあ。
不思議な視線と、不思議な雰囲気を持つ男性との出会い。
そして、まりあは自分自身を知ることとなる。
そのことにより、始まっていくストーリー。
事細かに練られた設定に、読めば読むほどストーリーに入り込めます。
そして、単純ではなく二転三転と展開していくストーリーに息つく暇もありません。
読めば読むほど入り込めるストーリーです。

一角獣を巡ってのストーリー展開が開かれていく。
だけど、その中に人々の想いが気持ち。
そして、三人の想いが複雑に絡み合い、ストーリーは進展していく。
ストーリー初めから、重苦しい展開で、この先どのようになっていくのかと不安から入りました。
だけど、読めば読むほどストーリーに引き込まれていきました。
とても、読んでいて切なくもあり、一緒に旅をしているような気持ちになりました。

幼なじみの樹のことをずっと想いつづけていた奈緒。だけど、近くて遠いその距離は、そう簡単には埋められない。
ほんの些細なことから、少しずつ近づいていく奈緒と樹の距離。
だけど、モテモテの樹を狙う女の子たちが現れたりと、そのたびに不安になる奈緒の切ない感情がとても丁寧に描かれていて、読むたびに感情移入していきました。
まるで、自分が主人公の奈緒になったかのようにハラハラさせられました。

とても、素敵な作品です。

内容がすごく面白かったです。
まず、イケメンを見てしまうと鼻血を出してしまう主人公。
そんな人って、現実にはおそらく存在しないと思うのだけど、読めば読むほど面白い。
本当はタイプなのに、鼻血のせいで近づくこともできず、逆に反対の行動を起こさなくてはいけない。それが逆に彼の目に止まってしまうという、いいことか悪いことか。
ところどころに、入れられる主人公の突っ込みのようなセリフが面白くて、それがまたスッと入ってきて、読めば読むほど楽しかった作品でした。

ただの片想いのラブストーリーではなく、高校の人間関係に嫌気をさしていた泉穂が隣に住んでいるアキと出会ったことで、偽っていた自分を解放していくところがとても素晴らしいです。
また、それが重い感じじゃなく、軽く読めてしまうのが楽しくてどんどんとページが進みました。
最後の最後まで飽きさせない展開に、ストーリーにどんどんと引き込まれていきました。