『今日も君は幸せな嘘をつき続ける。』 あーあ.....私なんか 死ねばいいのに＿＿＿。 そういった彼女は あきれたように 疲れたように 何かをあきらめたように 悲しく笑う。 ＿＿＿＿＿＿ 初めて会ったのは小学校6年生の夏休み。 病院の中で 心から笑ったその表情に 俺は きっと惚れたんだと思う。 「あのさ......俺が、護るから、すべてを受け止めるから、何を聞いても見捨てないから......死にたいなんて言わないで？」 全てをふさぎ込んで心配させないように。 本当のことは言わない。 だって悲しむから。 『一人で泣くって決めたの』 彼女は幸せの殻を被った ＿＿＿＿＿嘘つき少女。 『......私を...殺して...』 ＿＿＿＿＿そして、死にたがり。 ＿＿＿＿＿ 「俺...ほんと何もできなくね...?」 「妹は......多分一番の生きたがりだよ」 「お前、マジ不快」 「何も知らない奴は......消えてくれない？」 「あははっ！ほんと、おもしろーい!!」 『何で、すべてを知ってるのに私のそばにいるの？』 嘘つき少女は死にたがり。 語り手が『俺』。 『彼女』が何を考えているのか。 一人称が『俺』で進む ジャンル不明のストーリー