サンタロウさんのレビュー一覧
自閉症は比較的よく聞く障害です。 でも詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。 障害児を育てる母親の生の声が描かれたこの作品は、子育ての苦悩や楽しさを明るく読者に伝えています。 実際、テレビ等で得た情報しかない私には大変勉強になりました。 しかしそれは、お子さんが産まれてから突然始まった作者さんの計り知れない苦しみがあったからこそ。 そういったマイナスの感情を表に出さず、ほのぼのと書かれているストーリーに深さを感じました。 我が子に注がれた母の温もりを、ぜひご覧下さい。 悩み多き人生を笑顔と涙で歩まれる貴女を尊敬します。 拙いレビュー、失礼致しました。
数々のご主人の悪行（笑）。 私は正直ありえない派なのですが、何故か許してしまえるのは、文中に出ている作家様の明るい人柄のおかげでしょうか。 出産にまつわるストーリーに頷いたり手に汗握ったりと、一緒にハラハラ出来る作品です。 続編ですので、前作からお読み頂けると、どれほどありえないかがよくわかります。 ジャンルはコメディですが、深い愛情も垣間見れる作品ですので、ぜひご覧下さい。 出産時に仕出かした男の粗野な態度や言動は、残念ながら一生語り継がれるらしいです。 拙いレビュー、失礼致しました。
揺れ動く繊細な恋心が見事に描かれています。 恋する乙女の気持ちに負けないくらい、男の子だっていろいろ複雑なんだモンッ。 と、こちらが軽く故障するほど切なかったです。 自分を幼く感じ、早く大人になりたいと望んだ事のある方なら共感間違いなしでしょう。 ドキドキしたり胸キュンしたりと、ピュアな恋心を体験出来る作品ですので、ぜひご覧下さい。 私の青春、カムバッーク。 拙いレビュー、失礼致しました。
こんな関係が現実に存在していたなんて。 愛し合い信頼し合い、慈しみ合う５人。 男女の友情がありかなしか、なんて疑問が馬鹿馬鹿しくなるほど、克明に描かれています。 どうする事も出来ない気持ち、残酷な出来事、胸が張り裂けそうな別れ。 それらを背負ってボロボロになりながら辿り着く５人の未来を、ぜひご覧下さい。 どんなに悲しくても辛くても、人は愛する人の為にいつかそれを受け入れる。 きっとそこからが、誰にも何にも負けない本当のスタート。 拙いレビュー、失礼致しました。
もし、今恋い焦がれている人がいるなら。 この作品をどうぞ。 もしかしたら共感し過ぎて、思わず切なさに泣いてしまうかもしれないけれど、そんな時は心置きなく泣きましょう。 素敵なラストが、その冷たい涙をきっと温かいものに変えてくれるはずです。 登場人物全員が一生懸命生きていてリアルな作品を、ぜひご覧下さい。 絶対切れないワイヤー仕立ての赤い糸、欲しす。 拙いレビュー、失礼致しました。
クローゼットに見知らぬ男？ 普通ならホラーです。 しかしジャンルはコメディ。 登場人物全員、明るくて濃い。 前半は謎だらけの達人に笑い、ラストは温かい気持ちになりました。 とにかく私は、クローゼットに引っ掛かった男の正体を知ってもらいたいです。 笑いどころ満載な作品を、ぜひご覧下さい。 達人もいいけど母も好き。 拙いレビュー、失礼致しました。
こんな新婚生活、切ないかも。 主人公に、もっと夫を飼育するのだ！と熱いエールを送ります。 鉄は熱いうちに打て（鉄じゃないけど）。 何事も早期発見、早期治療（病気じゃないけど）。 こんな事を書きたくなる作品を、ぜひご覧下さい。 笑える＋笑えない＝笑うしかない？ とはいえ微笑ましくもある作品でした。 拙いレビュー、失礼致しました。
一つの傷もなくつるんと丸くて綺麗な心を持つ人間なんて、私は存在しないと思う。 自我が目覚めた時から少しずつ形成され、人それぞれいろんな形に変化していくものだと。 でもそれは他者からの影響も大きく受けてしまう。 この作品を通して描かれる「負の連鎖」は、容易に断ち切る事の出来ない許されざる行為。 でもそれすら包み込もうとする愛情があれば…。 人は変われるのだろうか。 いや、きっと変われるんだと信じたい。 難しいテーマに救いの手を差し延べる作品を、ぜひご覧下さい。 拙いレビュー、失礼致しました。
近年、自殺者の数は増加の一途を辿る。 生きにくい世の中で打ちのめされ、病へと追い込まれる方もいる事だろう。 そこで人間は選択を迫られる。 生きるか死ぬか、自らの心から。 そんな生死の狭間にいる男性と、作者との触れ合いが描かれた貴重なノンフィクション作品。 いつ自分が、自分の心から選択を迫られるかなんてわかりません。 ずっしりと響く作品ですので、ぜひご覧下さい。 決して他人事ではないのです。 拙いレビュー、失礼致しました。
ただし、人間じゃないけれど。 ジャンルはコメディ。 でもコメディだけでは収まりきらないスケールに圧巻です。 最後の最後まで続く主人公の苦悩ぶりが何とも面白くて。 そして途中から切り替わるシリアスさにピリピリと緊張して。 更には危険な愛憎に胸を焦がして。 めり張りのある展開に完全に引き込まれます。 美しい異形の男を軸に渦巻く危うい香りを、ぜひご覧下さい。 …ちょっと、吸われたいかも。 拙いレビュー、失礼致しました。
本当にいろんな意味で熱い作品です。 テンポ良し、展開熱し、キャラ凄し。 飽きる事なくラストまでもっていかれますので、ご注意を。 有り得ない設定で笑いながら読み進めると、後半からはスピード感まで味わえます。 そしてラストはまさに予想外。 作者の勢いがビシビシ伝わる作品を、ぜひご覧下さい。 この恋、ホント有り得ない！ 拙いレビュー、失礼致しました。
読み手によって形を変える多面体作品。 正直内容は重く深く苦しいです。 文字慣れしている方に片寄りがちな作品かもしれません。 しかし様々な地獄を垣間見てみたい方、あらゆる性に抗う事なくまみれたその先を知りたい方、どうぞお進み下さい。 そしてこの作品を通して与えられる「現実」を、ぜひ。 読後目を閉じると、脳裏には山のような死体が転がっていました。 しばらく離れそうにありません…orz 拙いレビュー、失礼致しました。
大きな苦悩や葛藤の中から生まれた作者の強さに、襟元を正されました。 人間には乗り越えられる壁と、折り合いを付け人生を共にしなければならない壁がある。 そこで何かを憎み後ろを向いて生きるのか、全てを受け入れ笑顔で生きるのかは人それぞれ。 どちらも決して簡単な道じゃないけれど。 普通に生きる事がどれほどの奇跡かを教えてくれる作品を、ぜひご覧下さい。 俯いたっていいじゃない。 落ち込んだって、頑張れなくて泣いたって、生きる希望を自らの手で「捨て」さえしなければ。 拙いレビュー、失礼致しました。
短編形式で読みやすく、それぞれの恐ろしい出来事が徐々に一つに繋がっていく様は見事です。 物語の序盤はハラハラと恐怖し、中盤以降からラストまでの加速で完全に引き込まれ、読む手を止められませんでした。 600頁を超す大作ですが、どんどん残り少なくなっていく頁数と共に、読み終わりたくない気持ちにさせられます。 ホラーが苦手な方には手を出しにくい作品かもしれませんが、怖いだけではない奥の深さがありますので、ぜひお勧めします。 強烈な作品ですので、根強いファンが残る事でしょう。 拙いレビュー、失礼致しました。
女性が集まればこんな感じなのでしょうね。 恋心、下心、争奪戦。 可愛い本音がちらほらと伺えて、面白いやら感心するやら。 女性は強い、そんな読後感でした。 きっと読者は作品に含まれている実話部分に驚かされる事でしょう。 個人的には、知っている作家さんのお名前で更に楽しませて頂きました。 どんな過酷な場所でも恋に生きる女性達の真の姿を、ぜひご覧下さい。 拙いレビュー、失礼致しました。
一頁ごとに綴られる様々な気持ち。 優しさや寂しさや温かさが込められていて、思わず共感してしまう作品です。 短くて読みやすい文章は、かえって読者の想像を膨らませる事でしょう。 この作品の中にいる自分をぜひ見付けて下さい。 必ずどこかに、あなたがいます。 拙いレビュー、失礼致しました。
やはり普通の設定ではなく、期待通りニヤつかせて頂きました。 個性的な作品を生み出し続ける作者に脱帽です。 そして何と言っても読みやすく、夏の暑さをひしひしと感じる作品です。 こんな設定、本当に有り得ないんですけど、思わず主人公のような女の子がいないか辺りを見回してしまいました。 実際にいても困りますが。 一度ハマると抜け出せないミチワールドを、ぜひご覧下さい。 拙いレビュー、失礼致しました。
「入れ代わる二人のハート」 有りがちなストーリーではありませんでした。 まず始めにそうきたかと驚かされ、中盤ドキドキしながらクスリと笑い、クライマックスではハラハラしっぱなし。 少しずつ変化していく二人の感情がしっかりと描かれ、自然と引き込まれました。 有り得ない設定なのに不自然さを感じさせず、すんなりと感情移入してしまう作品を、ぜひご覧下さい。 面白いです。 拙いレビュー、失礼致しました。
本編を読んだ読者なら、溢れるほどに伝わるメッセージ。 本編を読まなければわからない真実が、ひっそりと隠されています。 この作品だけでも切なさを十分感じられるのですが、短いストーリーに込められた深みを知って頂きたい。 涙を拭いながら書かれた魂の「サクラドロップス」も、ぜひご覧下さい。 きっと、鳥肌が立ちます。 拙いレビュー、失礼致しました。