紫鶴さんのレビュー一覧
ダム、ダム、ダム… バスケットボールの、音。 夢もない俺だけど。 大切にしたいものがある。 例えば、バスケットボールとか。 例えば、親父との1on1とか。 例えば、大好きな人、とか。 高校三年生、ラスト・ゲーム。 ──ピーッ! 試合の開始の笛の音が、 ─こだました。 ◇◆◇ 青春って、繊細で、不器用で、 輝いてるんだな。 って、読み終わった瞬間、そう、 思いました。 思わず泣いてしまいました。 元也を囲む、キラキラかがよう青春に。 あなたも、絶対に、読んで良かったって 思うはず。 ぜひ、ご一読を。
最初はなんとなく、『櫻の園』という 堅苦しそうなタイトルで 敬遠していました。 しかし、勇気を出して 一ページ開いてみれば、そこには 不器用でとても素敵な物語が、 広がっていました。 桜の園で繰り広げられる、夢と、 希望と、絶望。 嵐みたいな、青春時代。 葵の、 「もし、"桜の園"ちゃんとやれたら── どこに行っても、夢に向かって 頑張れる気がしたんだ」 と言う言葉が胸に染みて……。 言葉の一つ一つの言い回しが、まるで 本当にこの物語の中の登場人物たちが 生きているかのように感じられました。 かなさんの描く世界は綺麗で、 きっと引き込まれます。 ぜひ、読んでみてください。
一度読んでみて下さい。 きっと、あなたの心に、 深く重く残る作品だと思います。 死刑制度。 奪ったから、奪う。 ——矛盾してませんか? そして、職務によって奪う人達の気持ち、 考えたこと、ありますか? 5分の1。 これは、なんの確率だと思いますか? それは、人の命の確率です。
一つ一つの文には、 余韻に浸らせる重さがありました。 たった数ページの詩なのに、グイグイと 詩の中に引き込まれて行く感覚…。 悲恋詩集の題名の通り、 切ない恋がそこに幾つもありました。 私のお気に入りは、 『なみだ』と『シャボン玉』と 『恋愛小説』です。 皆さんもぜひ、読んで見て下さい。
死んでからの四十九日間以内に、 未練を解消しなければならない。 あの世からの案内人…クロに言われた。 私は、未練を解消するべく、お婆ちゃんと 親友の栞、そして、蓮に会いに行く――。 *** 『いつか、眠りにつく日』 最初はこのタイトルが、どういう意味 なのかよく解りませんでした。 しかし、いつか、眠りにつく日… その意味が、この物語を読んで深く 心に染みました。 私も、しっかりと生きよう。 そう思わされました。 いぬじゅんさん、この物語を 読ませて下さって、 ありがとうございました。 どんでん返しにも、驚かされました!
何度も何度も当て馬になった姫に つけられたあだ名は 『当て馬姫』 今度こそ、と勇んで出かけた ピコランダ王国の花嫁選定試験。 とある王子に惑わされたり、 今度こそは運命の人に見つけられてやる と気合を入れていたクラァス姫。 しかし… その国では、黒い陰謀が 色濃く渦を巻いていて…。 * * * 読む事がとても楽しく、 気づけば時間が経つのも忘れて 読みふけっていました。 当て馬姫、と呼ばれるクラァス姫にも、 好感がもてて…。 凄く面白かったです!
狭い世界で、今日も限りある酸素を 奪い合うのだから、自分も無意識に 形を変えているのかもしれない。 ニハシノコ、 ジュウエンムイチもきっと。 大人になるってどういう事なのか、 未だによく解らない。 上手く形を変えて生きていく事? わたしたちが生きるのは、きっと、 無限に広がる世界。 スエヒロガリの、世界。 『自分の心は、 自分の形で持っていればいい。』 その言葉が、 私の心に優しく染み込んでいきました。 強いなって思いました。 八子さんと、田岡くん。 特に、八子さんの気持ちは、 とてもリアルで共感できました。 上手く言えないけど、 すごく素敵な作品を読ませて頂いて、 ありがとうございました。
【付喪】 それは、意思が取り憑いた“物” 魂の宿った“物”は、大きな恐怖へと変貌する もしあなたが、 物に襲われたら、どうする? 例えば、割り箸。例えば、人形。 例えば、ノート。例えば、タンス。 殺意を持った“物”たちに襲われる恐怖。 『てえてえ』 『じばじばじばじば』 『かきゃきゃきゃきゃ』 ほら、どこかから、殺意を持った “物”たちの声が聞こえてくる * * * とても面白く、ドキドキするホラーです。そして、考えさせられるホラーでもあります。粗末に扱われた物たちの復讐にぞっとさせられ、改めなければ、と思わされます。 あなたもぜひ、陸や遊美と一緒に、 付喪狩りに出かけませんか。
突然 俺の部屋に現れたオッサン。 えええ、なにこれ目の錯覚? 俺の幻覚?妖怪?幽霊? 身長、約…八センチ!? 名前…さ、佐々木さん?? 正体は…何者? 怖えぇええええ!! でも、俺が風邪を引けば、 濡れた“おふだ”を額に貼ってくれて… ダイエットし過ぎて死にそうになったら 戸棚から必死に干からびたイカゲソやら 溶けた飴やらを持ってきてくれて… …オッサンは、いったい誰ですか? *** まず、爆笑します。 次に、正体が気になり始めます。 そして最後に…感動! あなたも少し、チッサイオッサンを見て、 ほんわかと和んでみましょうよ♪
完結おめでとう ございます! とても面白かったです! 私と似たような作品を書いていたので、少し読んでみれば… ミステリ要素も加わっていて、私よりも遥かに面白かったです! なぜ、星三つをつけたかは、ここでは書ききれないので、感想ノートに書きますね。
純愛の色は何色? 赤?白?それとも…ピンク? いいえ、違う… 純愛の色は“黒” さぁ、黒い純愛を、 あなたにタップリと注ぎましょう… 先輩… 私、先輩の事… 愛しているからネ… *** 主人公、愛美の策略と、 藍里まめさんの文章力に感服です! あなたも愛美に、 黒く染めてもらえばどうでしょう? 大丈夫です! ムラなく、 真っ黒に染まりますから…ネ?
この話を読んで、イジメというのがどういうものなのか。 更に理解を深める事ができました。 あとがきを読めば、あの頃の視点と成人した今の視点… どちらも書けて良かった、と書かれています。 この物語は、実話を元にしたフィクションだと、表紙にありました。 きっと、思い出すのが辛かったと思います… 蘭.さん、本当にお疲れ様でした。 小説の読者の視点で言えば、最期が少し強引だったと思います。 すいません、私がこんな事を言って。 文章がとても読みやすかったです。 蘭.さん、これからも、頑張って下さい!