かわせつきひとさんのレビュー一覧
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女性の上手い扱いを日々鍛練するのが大人の男。女性扱いをしてと上手に表現出来るのが大人の女。ホテルでは毎夜様々なドラマが繰り広げられる。 ブルーに美しく輝くカクテルに落とされた、ひと雫の涙の訳、ちょっとほろ苦いけれど素敵なお話なので、どうぞご堪能下さい。
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人生には色んな意味での勝敗がある。細やかだけど、ヒロインが最後に手にした物を見て、本当の勝利はこういうものだなと思わず共感しました。いっぱい誉めてあげたい。
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お話序盤から一生トラウマ物の悲劇を体験し、そのまま真っ逆さまに奈落の底へと転落するヒロインですが、しかし捨てる神あれば拾う神ありとはよく言った物で、こんな時こそ本物のヒーローが現れるのです。 恋愛がいつも上手く行くとは限らない。でも破局を経験したからこそ次に手にした恋愛に愛おしい重みを感じられるのもまた恋愛の醍醐味だと思います。 お互い悲劇を経験した者同士が、心傷を乗り越えて手探りで気持ちを伝え合う様子がとても良いです。 筆者様が贈る、2度目にして本物の幸せを掴むヒロインの素敵な物語、どうぞ御堪能下さい。
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冒頭から乱暴なシーンで始まる物語ですが、でもこの出来事が二人の恋の始り。恋人関係及び夫婦関係は、互いが互いを金銭的、もしくは心を豊かにする際の大切な『契約』のような物であり、なので報酬を得る代わりに双方が惜しみ無い労力を要求されます。 この作品に登場するヒーローは、仕事と恋に徹する姿勢が人並み外れて非凡です。目的を達成する為には、時には冷徹に、しかし一方で真心を持って真摯に向き合う、今時珍しい侠気溢れるナイスガイです。がしかし、こういった男と向き合う女性は日々悩みが付きもの。そんな姐御肌ヒロインの葛藤と心の強さもこのお話の見所です。 でも本当の見所は物語を締め括るラストシーン。人が誠心誠意推し進めて結ばれた契約が、こんなにも温かく美しい物だと、目にした方は実感する筈です。是非御一読を。
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どうやら人間とは、人に言えないコンプレックスを一つや二つ抱える生き物らしく、それは他人から見ると他愛の無い事に見えても、しかし本人にとっては死活問題だったりするもの。勝手ながらこの作品のテーマを『心の強さ』と捉えて拝読していました。愛しい相手から本当の信頼を得たいのなら、素の自分を包み隠さずまず相手に告げる事。この行為が出来ないが為に終始空回りしていた二人でしたが、しかし終わってみると、友情や勇気、または真心や愛情などを織り混ぜた、筆者さまの巧みな展開にすっかりやられていた形です。 二人の素敵な『ギャップ』貴女もどうぞお楽しみ下さい。
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作家、佳月弥生をひと言で表現させて貰うなら『愛しい恋人とのここまでの馴初めを、アルバム片手に楽しく語ってくれるように綴る素敵な作家さん』と勝手に認識していましたが、しかしこの作品でも、その期待に見事に答えてくれました。 人が社会で日々奮闘する背景には、どんな人でも必ず地位や立場が存在し、ゆえに言いたい事も少なからず制限されるもの。一方で、人が人に心惹かれる時、または愛しくて切なくて憤懣やるせない気持ちがどうにも抑えられなくなる、誰しもが経験するあの衝動。 そんな読者の思いを、作中で隼人社長が力いっぱい代弁してくれました。彼が演じる世界一素敵なご乱心、どうぞ貴女も楽しんで下さい。
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……なんて、レビュータイトルだけ読むとまるでハードボイルド作品のレビューですが、でも本当は素敵な恋愛短編です。人は、普段活動する環境や世俗的な話題、または辛い過去体験等に捕らわれ、時に本当の自分自身を見失うもの。そんな歯痒い現状に一人葛藤し、そして明るい未来を思い描きながらも、その第一歩がなかなか踏み出せない時、 いつも狡猾に、更に強引に、そして意表をついて優しく説き伏せてくれる、作中に登場するヒーローのような存在を女性達は待ちわびているのかも知れません。 1ヶ月間でヒロインを口説き落とす約束事でしたが、でも余裕たっぷりな態度とは裏腹に、本当は願うように過ごした不安な1ヶ月じゃないかな~と同じ男子として感じました。そこもヒーローの魅力。 素敵なtrickを見せて頂きありがとうございました☆
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恋愛小説において、主人公達の『出逢い』ほど大切な場面は無いと思ってますが、この作品で演出されたそれは特に印象的で、お話の終盤を迎える頃になっても、時おり脳内にフラッシュバックを起こさせるほど眩しく、そしてドラマティック。 筆者様が『究極のオレ様』と表現していたかのヒーローは、その荒々しい印象とは対称的で、ヒロインへの言葉遣いは終始敬語。 でも、作中で彼が成す事はそのどれもがスケールが大きく、しかも責任が重い。それを産まれ持った才能と共に、誰よりも努力して難問を突破していく男らしさ、 それと、愛おしくて仕方無いヒロインへの要求を、時には強引に、時にはエレガントに押し通す様を見て、なるほど、こういうオレ様も良いなと思いました。 緻密なお話の設定も見事でしたが、同時にまるでハムレット映画を見ているようなムードいっぱいの雰囲気も最高だと思います。なんて素敵な作品。
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……とまあ、拝読しつつ作中の桐崎課長に感情移入しているうちに、彼女と関わった彼は途中からこんな想いでいたのかなぁ……と、レビュータイトルにしてみました。 思うところ、人が恋愛を重ねて心が満たされる場合、愛される側は勿論疑う余地もありませんが、一方で、想う相手に、生きる為に必要な大切な何かが欠けてる事を発見し、そして、それを補う手段を自身しか持っていないと気が付いて、また、それを遂行した後の彼女の笑顔に幸福を感じたならば、愛する側だってこの上無く満たされる筈。作中の彼を見ながら勝手に共感していました。 一方で、これまで幸福な恋愛をしてきたとはお世辞にも言えないヒロインでしたが、でも、真剣な恋をしてきたと胸を張る様子に女性の強さを感じました。 物語を締め括る『大事にするから』の台詞がまだ頭の中をリピートしてます。素敵な作品。
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ヒーローの要君目線で語りますが、他者に好意を抱く想い人を自分に振り向かせる事は、当然ながら困難な事と察します。自身の想いなどは勿論知らない彼女は、意中の相手への溢れる想いを時おり口にし、同時に悩ましい視線をそこへ向ける、残酷な光景を要君は度々目にしてきた筈。 そんな光景は見たくない。けど見ずにはいられない。だって君がずっと好きだったから。 気持ちを伝える事がとても下手で、おまけに恋愛の順序立ても人一倍無器用な要君ゆえにジレジレ感満載のお話でしたが、でもだからこそ、お互いの気持ちが通じあった時の爽快感はとても気持ちよく、そしてタイトルにもありますが、二人の気持ちは正に『直線的』。とても素敵な作品でした。
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人は心が疲弊してる時ほど優しい言葉が心に染みるもの。同時にその疲弊の原因であるトラウマが心に刻まれていたのなら、なかなか心を開けないもの。 序盤の印象は、二人共に純であり一方でどことなく心が病んでいる二人でしたが(すいません、あくまで俺視点で)しかし終わってみると、二人が誰よりも強い心を持っている事に気付かされました。そう言わせる程に、作中で二人を取り巻く問題が苦しくて気持ちを繋ぎ止める事が大変でした。 この作品を象徴する台詞に『あれは私だ』とありましたが、幼い頃から長女として厳しく育てられ、願うからずか困った人を放っておけない、世話好きで魅力的なヒロイン。そんな彼女がこの恋のきっかけを作った事、一方でその強さに牽かれ、彼女の代わりなど居ないと尽力するヒーロー。 お互いがお互いを想う特別感をいっぱいに感じる素敵な作品だと思いました。
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人間って、常に理想の自分を思い描き、それを演じる事で心に安堵をもたらす所があると思うのです。僕の場合は日頃の自分に課せられた仕事に勤しむ事で、支える立場だから言える事、その立場だからこそ言える事に安堵して心のバランスを取っている所がありますが、筆者様の場合はまた違う目線を感じました。 忙しい日常に苛まされ、思い描く理想から少しずれてしまった自分を、彼女達のお陰で軌道修正出来たならとても良い事だな……なんて感じました。
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冒頭から、いっぺんに2つも大切な物を失い、失意のどん底にいたヒロインを目の当たりにしましたが、でも、これまでの人生の歩みで、辛いことを経験した読者なら、ごく自然に彼女に共感出来るのではと思います。そう、だって世の中の人達は、躓く人の方が圧倒的に多いのだから。 ジャンルはいわゆるオフィスラブですが、でも明紫さんが綴る作品にはいつも大切なテーマが見え隠れする。 壮絶なほど悲しい経験をした後、人などもう信じられずに、いや、もはや自分でさえも信じられないほど自信を喪失した渦中にあるとき、こんなにも自分を温かく肯定してくれる、こんなにも自分を特別に見いだしてくれる言葉が、作中のあちこちに素敵な言葉でちりばめられています。 絶対にいい作品なので、是非一読を。
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人はよく人生を大海原と例えるけれど、しかし、誰しもが正確な羅針盤を持っている訳じゃない。見渡す限りに広がる潮の動きを頼りに、または肌に感じる潮風の方角を頼りに、自分の信じた海路を、頼りないオールを片手にただ黙々と進むだけ。 筆者様の綴りを眺めながら、この旅の終わりに、胸を張って生きたと自負出来る気持ちになれれば良いなと思いました。もちろん僕も含めてね。
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人が生まれつき纏う幸せ頻度は、どうやら人それぞれバランス良く出来ているようで、現世でイマイチ冴えない日常を送っていた女性は、その分、異世界ではゴージャスな日常を送れるようです。 作中のヒーローであるウィルを観察するとよく分かるのですが、まさに『惚れた方が負け』と表現するのがぴったり。女性として産まれたのなら是非こんな風に扱われたい……と願う理想像が、作中のあちらこちらに垣間見えて、読み進める毎に心踊るような気持ちになれること受け合いです。 読後感も最高でした。素敵な作品をありがとうございました♪(*´∀`)
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互いに気持ちを伝え合うジレジレ系作品はよく目にしますが、しかし自身の正体を、明かす明かさない系のジレジレ作品はとても珍しく、かつ楽しかったです。 所謂オフィスラブ作品ですが、でもその一方で、まるで上質な経済漫画を拝読してるような世界感と、そしてお話を締め括る、痛快かつ気持ちの良いラストを目の当たりにした読者達は、それを大きく上回る満足感を得る事でしょう。 それと、ヒーロー修とヒロイン美穂が醸し出す心のやり取りが作中に生き生きと描かれていて、読後数頁であっという間に引き込まれました。 そして、作中所々に心に残る名台詞が沢山あってとても紹介しきれないのですが、でも俺のベストバウトを一つだけ。 『恥ずかしさを知った時が自身の成長を遂げた時』 この作品読んで良かった。
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順序が少し変則ですが、お話の中盤辺りで筆者様が作品で意図しようとしてる事がどうしても知りたくなり、そこでキーワードを確認してすっきりしました。なるほどね、これぞ〇〇。 お話のラストで二人が食した禁断の果実。食べなくて済むなら本当は食べたく無いよね?(リアルな世界に置き換えて)と微笑ましく共感してみたり……