まみっちぃさんのレビュー一覧
もう少し読みやすくならないもんですかね? 丁寧に書いているのも、作品への愛着を持っているのも伝わります。 ゆえに読みにくかったのが一層惜しいかな、と思うのです。 評価は★3つ。 文章は描写に関してはあと一歩踏み込める部分が残っているような印象で。 何しろスクロール量が多くてページ数が多い。 振り落とされる読者も出てきそうな心配があります。 せっかくの伝えることが書かれた作品、読みやすさがもっとあればな、と。 正直、スクロールマラソンはキツイのです。 そんな感じ。
キャラがちゃんと生きているのです。 設定があり、きちんとそこに収まるキャラクター。 これがあるからこそ、お話が活きてくる、キャラを活かしたお手本作品です。 評価は★4つ。 文章がたまにゴチャっとなるのがタマに傷。 生き生きと動く登場人物たちがこ気味の良いテンポでストーリーを展開させてくれます。 笑えたり、キュンときたり、ちょっとクスンとさせてくれたり。 感情と一緒にキャラをきちんと動かせるのは作者さんのウデですね。 女の子にはオススメします。 そんな感じ。
携帯小説とは言い難いですが。 極めて繊細なセンスで抑えた物語が描かれています。 評価は★5つ。 携帯小説ということが意識されてないのですが、そうでないといけない硬派な文章。 文芸小説の文章力で携帯小説的なストーリーといった印象です。 文章に読み応えを求める人ならば読んでみる価値はあり。
箱の中身は重く。 誰しも一つくらいは持っているであろう触れられたくない過去。 それを淡々と語っていくので非常に重くのしかかってきます。 評価は★4つ。 内容にマッチした文章はいやおうなしに作品の世界に読者を叩き込んでくれます。 が、表記のルールが作者さんの中で統一されていない部分で読んでいる最中に現実に引き戻されるのも事実。 それは細かく言えば行間の使い方だったり「……」の使い方だったり。 とても細かい部分なのだと思います。 舞台で言えば役者は揃った、台本も用意されている。 ただ、舞台で使う小道具が足りていない。 そんな感じ。
書きたいことをストレートに、そんな感じのお話にはとても好感を持てます。 評価は★3つ。 行間の空けすぎにも見える表記が統一されてない部分。 これが決定的に読みにくい、と思うのです。 もう少しページ毎の文字数が多くても良いような感じで。 内容がストレートで読みやすい分、作品のレイアウトが読みにくいのがチョコチョコと引っ掛かる、それがマイナスポイントかと。 のめり込むにはあと一歩足りない。 そんな感じ。
一言で表現するならば「支離滅裂」でしょうか。 まず、評価は★2つ。 センタリングのレイアウトに自己流のルールで書かれた文章が決定的に読みにくいです。 行間も多いのでストーリーを読み進めるより文字を追い掛けるのに一苦労、といった感じになってしまいました。 内容も一人称で書かれているのに、主人公の心情と行動が微妙にズレてるような印象を受けます。 加えて、どうでもいいような場面にくどいまでの説明がある割には肝心な場面は擬音を多用したり、説明不足なまま重大な決意だけしてたり。 言うなれば「絵のない少女漫画」でしょうか。 ライトに読みたい人にはページ数が多く、しっかり読み込みたい人には中身が足りない。 どっちつかずになっているように思うのです。 そんな感じ。
知らない世界の話というのはとても興味深く。 まず、評価は★4つ。 小説というよりもドキュメントで紹介される、普通なら知り得ない世界の中身がある意味コメディである。 と、いった感じです。 ためになる、と同時に面白い、と同時に若干警察というものに不安を覚えることができます。 マイナスポイントになったのは、やはりきちんとした小説の形で読みたかった、この部分です。 所々は小説タッチなのですが、どうしても書き方がエッセイになっているような感じで。 とりあえずは続編は希望で。 そんな感じ。
人気だ、と言われるキーワードを適当に散りばめると読まれるもんですかね? これが人気になるために必要だというのならば小説とは別種の世界と感じました。 評価は★2つ。 セリフがあって補足のように地の文。 それが基本スタイルなんですが、補足にさえ最低ラインの情報が書かれていない。 描写とか言う以前の問題かな、と。 物語としての構成は出来ています。 が、「そんな都合よくいくのか?」という展開たっぷりなので、むしろ崩壊させる方が難しいほどに登場人物の心境が都合よく飛躍します。 読まれているからには面白いと絶賛の方が多数いらっしゃるのでしょう。 少なくとも、私の基準に照らし合わせると絶賛はできない、という内容。 そんな感じ。
そろそろ誰か小悪魔という言葉の定義をつけてみて欲しいもので。 始めにお断りを。 個人的にはこのような甘い雰囲気が入り混じった恋愛ものは大好きです。 そこは置いておいて評価は★3つ。 文章の構成とストーリーの内容が画一的で他と比較した際に印象が埋もれるのがマイナスポイントで。 文章の書き方がアンバランスなので読む側にとって作品への感情の移入が一定しないと思うのです。 固く表現している場面と表現の柔らかい部分の差をもう少し縮めれば読みやすくなるかと感じました。 もう一つはやはりストーリー。 読み終わった後に他の作品を読んで、果たしてこの作品の印象が残っているかが疑問かな、と思うのです。 もっと印象に残る独自性があれば作品に筋が通るのでは、と思いました。 お話のテンポ自体はすごく好みです。 やはり恋愛はいいよな、と。 そんな感じ。
まずは非常に読みにくい。 手紙である雰囲気を出すためなのかどうなのかは不明ですが無意味にスクロールを必要とする行間があるのはいただけません。 内容も最初から気合を入れて感情移入しておかないと最初からトバしています。 置いて行かれたら最後です。 評価は★2つ。 作者の思い入れによってページが進行されすぎな感があり、振り落とされた読者は最後まで他人事のように話が進行していきます。 上手く最初から作品への感情に同調できれば評価は変わるかと思います。 万人向けではないと思わされる作品。 そんな感じ。
恋愛をただの行為としてではなく、一つのテーマとしてきっちりと描かれた物語です。 喜び、悲しみ、葛藤、決断。 深い部分にまで心の内を細かく砕くように掘り下げられた内面の描写が話の中身をより深いものにしています。 評価は★5つ。 標準よりも高いレベルで書かれた、読みやすさを熟考された文章が物語を隅々まで楽しませてくれます。 話の展開から文章の構成までが高いレベルで安定しているので、目を見張るような発想がなくとも最後まで読者を飽きさせることなくお話の中に引き込んでくれるのです。 恋愛ジャンルを好んで読む方ならば是非。 そんな感じ。
他人の妄想を覗くのは案外楽しいもので。 話の筋が妄想を軸に組み立てられているということが前提で。 まず、評価は★3つ。 甘い恋愛系というのは心の内側をくすぐられるような気分で読めるので、そういう点では文句無し。 甘ラブ好きなら読んで損はしない内容。 決定的なマイナスポイントは文章力。 まず描写が少ない。 場面の切り替えに違和感が常につきまとう。 行間が無駄に多い。 これらがせっかくの甘い恋愛世界に入り込むのを阻害していると思うのです。 後は語彙量でしょうか。 不足しているが故に記号や行間に頼るような事態になっていて、作品のランクを一つ下げているような印象です。 作者のできる範囲で、いかに読者に読みやすい文章を書くかを意識してみれば広い読者層が作れそうな作風かと。 そんな感じ。
作者曰く、甘系だそうで。 定義があるわけでもないとは思いますが、作者の都合で登場する男性の感情が意味も理由もなくコロコロと変わる小説を甘系と呼ぶのでしょうか。 文章は複雑。 一人称なのですが、いきなり誰に説明しているか分からないような説明口調になったり、投げっぱなしの独白口調になったり、かと思えば人物の話し方が定まらないセリフの応酬が続きキャラを見失ったり、と。 評価は★2つ。 ご都合主義で物語の全編を進められると読後の感慨も湧きません。 リアリティも無くなり、感情を込めて読むには情報が断片的過ぎる。 作者と精神構造が近ければ、作品に不足している情報を頭の中で補いつつ楽しめるのではないかと思います。 そんな感じ。
内容的には携帯小説にはありがちな恋愛ストーリー。 内容だけを追い掛けるのであれば好きな人には良いと感じるのではないかと思います。 文章は独自のルールによって文体は統一されているようですが、その統一され方に読み難さを感じます。 改行の位置や「…」の使い所の多さ、推敲すれば読みやすくなるとは思うのです。 気になるのは物語全体が断片的であるという部分。 各ページ毎にサブタイトルがありますが、一ページ毎にテーマがあるにしては掘り下げがなされていないような印象です。 評価は★2つ。 文章に惹かれる訳ではなく、ストーリーに惹かれることもなく、登場人物の感情にも気持ちを重ねるのも難しい。 ページ数を無理に増やした印象を受けるのが最大のマイナスポイントかな、とも思うのです。 もっと引き込む要素が欲しい。 そんな感じ。
この作品は野いちごに在籍するなら読んでおくべきです。 私はこの作品がきっかけで野いちごに入会しました。 嫌が上でも感情移入をしてしまう淀みのない内容。 引き込まれてしまう、分析不可能なほど読みやすい文章。 携帯小説とも文芸小説とも違う世界が展開されています。 評価はぶっちぎりで★5つ。 発想も展開も他では見られない作品です。 約440ページ。 あっという間に終わってしまうまさに名作。 この作品を読んでいないのは、本当に勿体ない。 そうとしか言えません。