いらっしゃいませ。 ここ、恋愛喫茶店では、様々な形の恋や愛を経験したお客様に対して ピッタリのスイーツをご用意させていただいております。 したがって、メニューは一切ございません。あしからず。 お金の方は一切いただきません。 その代わり、貴方のお話を最後まで聞かせて下さい。 心躍るような話、胸が締め付けられる話どんな内容でもかまいません。 マスターである私（わたくし）の一存でメニューの選択、決定を行わせていただきます。 必ず、心もお腹も満足させてみせますよ？ 章ごとに完結するので、どの章から読んでもらっても構いません。

「好きだ。」 まっすぐな気持ちが伝わってくる、まっすぐな言葉だった。 「だから、俺と付き合ってくれないか？」 こころが揺れる。 ゆらゆら、ゆらゆらと。 …でも、わたしは、その言葉にどうしても答えることができなくて。 「……ごめんなさい。」 逃げるように、その場から離れる。 手には彼からもらったキーホルダー。 ぎゅっと握りしめると、自分の気持ちが良くわかる。 ほんとうは好きだっていうこと。 そんな気持ちを持ったまま、逃げ出すことしかできなかった。 …わたしにはどうしても、幸せになれない理由があるから…… 毎週火、金、更新予定です。詰まって何日か遅れる場合はスミマセン。 5月12日、更新しました。

これは、夏の短い間だけ光り輝くホタルのような短い短い物語。 男性作家にスポットライトを　短編発表会参加作品となっております。 他にもたくさんの方が参加されておりますので、トピを見て飛ぶか、へーぢサマの感想ノートから書いている人を見つけて読んでみてくださいな。 テーマは『夏』主人公は『女性』の短編となってます。