高校に入学した春。 ドキドキと胸を高鳴らせていた。 仲の良かった友達とも離れ不安だらけの高校生活。 「はあ〜、大丈夫かな…」 なんて独り言をつぶやきながら満開の桜の木の下を一人で歩く。 …その時 「ぷはっ」 後ろから声がした。 「ええっ？」 驚き振り返るとそこには見た事もないほど綺麗な顔の男の子…が笑っている… 「おまえさっきの独り言？ 笑っちまったじゃねーかよ」 ひ、ひいいいぃい 恥ずかしい恥ずかしい、そう思った私はダッシュで走り去った。 うゔ、なんなのあのひと… もしかするとここからなにかが始まっていたのかもしれない…