菫顔さんのレビュー一覧
とうとうです 長く静かに追いかけて、今の正直な感想は「面白かったなぁ」というよりも、「寂しいな…」って思わせる それ位この作品には浸かり、感情移入して、現実の中の異世界に連れて行かれた 絡まる各章はまるで短編のようでも有り、でも一環した骨組みが有りで、抜け出せなくなる何かに頭が束縛される そんな作品です 少し年齢層を選ぶストーリーかと思いますが、それは作者さんが意識的に入り口を狭めてるようにも感じてしまうのです。 思い切って開いてみてはいかがですか? お薦めしたい、これぞサスペンス。
時は必ず流れ、人は様々に歩んで行く 良かれ悪かれそれが時間の経過 ある程度人生経験のある年代なら、必ず持つ【あの頃】と【今】と【現実】 ふわっと感じさせるリアリティが強く共感を誘い、溜め息と一緒に少し振り返ってしまいたくなる たった15頁の中にある長い時間は、必ずせつなさを感じさせます
そんな何かが詰まった重みのある作品 題材は確かに思い ただそこにある何気ない優しさ 愛するという事の意味 人が持つ様々な感情 そんな一つ一つが柔らかく、儚い 物語としてだけでなく色んな読み方が出来るこの一作は、考え方すら少し変えてくれる 書籍や映画等でもう一度味わいたい 他作品の作者のイメージとはまた一味違ったおすすめです
ブラックなテイストが効きながらも楽しく読める作品です 軽く読めますが、深い要素があって気持ちの良い【毒】 とぼけた感じがいい雰囲気を出してますが、実は少し興味深い言い回しもあって、そう言ったメッセージをもう少しわかりやすくすればよく伝わったんじゃないかと思いました でもユニークさは◎ 軽さも程良いです
作者の遊び心がふんだんに盛り込まれたコミック たたみかけるリズムは心地良く、散りばめられたポイントは気付けば笑みがこぼれます タイトルに記された通り作者からファンに向けられたコミックメッセージだけど、これを読んでファンになる方も多分いらっしゃるのではないでしょうか 一つおすすめは一作でも作者の他の作品を読んでからこちらを読まれれば、そのギャップの魅力も味わえるかと思います 野いちご限定なのが残念…
ドラマや映画、創作の中の都合良さはない。 そこにリアリティを感じる事が出来ます。<小さな空…>のサイドストーリーに当たる本作ですが、こちらだけを読んでも深い部分を感じる事が出来るはずです。 人は知らないうちに何かに関わっている、と言う事を感じる事が出来る作品です。 出来れば<小さな空…>から読まれる事をおすすめ致します。
主人公の辿る道は、あまりに暗い闇です。 全てを受け入れた彼の、最後の想いに世の中を感じました。 ただ辛いだけの話。 でも読んで頂きたいのです。 そして必ず、サイドストーリーである<桃色の蜘蛛…>も合わせて読んでみて下さい。 人の交わりが伝わるはずですので。