その日思ったことを忘れないように 日記を書きたいと思いました。 どうせならポエム調で楽しく書きたい なので、これを始めます 共感を得られたりすると嬉しいです 反感を得られたりしても嬉しいです 僕を覗いてもらえると嬉しいのです

私はどうやら死ななかったらしい 目の前に広がる病院の天井と、身体を包み込む真っ白な寝具がそう告げている 車の行き交う道路に飛び出した子供の身代わりとなって、私はトラックに跳ねられた 中々大きいトラックだったのに…私の身体は意外と丈夫なようだ 正直に言うと 子供を助ける為に道路に飛び出したのではなかった 道路に飛び出したら子供が居たから助けたのだ 私はあのとき死のうとしていたんだ 私はどうやら死ねなかったらしい

僕の名前は藤原洋介。 今年の４月に実家から離れた場所にある大学に入学して、とある安アパートで一人暮らしをしている。 ある６月の日のこと、隣の部屋に住んでいた女性が事故で亡くなった。 事故現場はアパートのすぐ目の前。 狭い道をかなりのスピードで走るバカな車に跳ねられて即死だったらしい。 事故は、僕が実家に帰省していた間の出来事で、僕がアパートに帰ってきたときには事故現場は片付けられていた。 しかし、よほど派手な事故だったのだろう。 車に跳ねられたときに飛び散ったと思われる血が、１階にある僕の部屋のドアに付着していた。