高校１年の夏休み初日。 晶<ｼｮｳ>は、 田舎の祖母の家へ一週間 泊まることになった。 ある日の早朝。 晶は小さいときの思い出の場所、 川原へと行く。 すると、そこには先客がいた。 先客の名前は歩夢<ｱﾕﾑ>。 いつもスケッチブックを持っている 綺麗な目を持った青年である。　 　 この出会いから、 お互い急速に仲良くなり、 そして惹かれ合う。 だが、その感情を お互い伝えられないふたり。 でもやがて迫ってくるサヨナラの日。 懐かしい、あの日の夏。 雨の日の錆び付いたバスの停留所。 甘酸っぱい蜜柑のジャム。 ふたり川原で見た朝日。 ボロボロになったスケッチブック。 君はまだ、覚えてるだろうか。 ｢僕は絶対忘れない｣