生け贄にされる恋人のためドラゴンに立ち向かった青年は、ドラゴンの唾液によって顔を失います。そんな青年を見て恋人は態度を変えました。
生け贄にされる少女が増え、消えていく……。それを繰り返していく内に、不思議と親愛の情が芽生えました。
それもずっとは続きませんでした。青年は命を絶ち、ドラコンは雫を落とします。
青年の顔を奪ったドラゴンは、顔を返しましたが命までは取り戻せません。
ドラゴンが出す液体は青年の人生を狂わせました。
しかし、読んでいる内にこちらもドラゴンのことを恨めなくなってきます。
不思議で切ない感情が残り、考えさせられます。
最後に恨むべきなのは誰なのでしょう?