プロフィール
●ペンギン、紫陽花、ジャスミン、チョコ好き
【書籍紹介】
●君への最後の恋文はこの雨が上がるのを待っている
●僕らの明日の話をしよう
●明日死ぬ僕と100年後の君 他
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読み終わり、雨上がりのカエルになったような気分です。 雲の去った青空を見上げると、悲しいのに、なんだか悪くないような。 大満足のドラマチックな短編でした!
深い傷を負った男女が出会い、賑やかで温かな日々を過ごしていく中、互いに救い救われる物語。 読み終わったあとは読み手も救われた気持ちになり、二人、いや三人とともに幸せになれた気がすることでしょう。 家族愛が大切に描かれている中でも光る、大人の男性の色気へのときめきにすっかり夢中になってしまいました。 確信犯め……!(とハートを飛ばす)
幾度の恋文のやりとりで、ゼロから育っていった艶子の恋心。 恋愛初心者らしいテンパりや浮き足立つ様子に、過去の恋を思い出します。 登場人物たちそれぞれの人となりや、心情の描写が丁寧で、読みながら彼らが頭の中でいきいきと動いていました。 後半、アキに向かって綴った気持ちを投げつけ、飛ばすあのシーン。 切なく、激しく、映画のワンシーンのようでお気に入りです。 顔をくしゃくしゃにして叫ぶ艶子が、鮮やかに浮かび、読み終わったいまも焼き付いています。
読んでいて胸が痛くなるのに、同時に心が澄んでいくような。 そんな物語でした。 サクもレイも圭都も、みんなひたむきで愛おしくて、だからたまらなく切なくなってくる。 作者の晴虹さんがあとがきで、全力疾走で完結とおっしゃられていましたが、物語の中の彼らも全力で駆け抜けていました。 読み終わったいまも、空をゆびさす彼らの姿が脳裏に浮かんだまま消えません。 空をゆびさして。 サクの指の先にはいつだって、レイの笑顔があるんだろうな。
「じゃあなんでキスしたんですか」って、 タイトルを主人公と一緒になって言いたくなりました。 もどかしい。 答えがほしい。 納得ができる答えをください、森崎課長! 主人公と一緒にドキドキしたりモヤモヤしたり、素敵な男性ふたりにはさまれときめいたり。 それから彼の意外性に笑ってしまったり。 たくさんの楽しみが詰まったオフィスラブでした!
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