ヒビカさんのレビュー一覧
底辺にあるのは青い音 抜けるような、果てしなく広がる空の蒼 深く、すべてを包み込むような海の碧 髪をさらい、駆け抜けるような風の青 主人公・アキラと音速メテオロイドのメンバーたちが見せる感情の波で様々な顔を見せる音楽たちが、文章と共に心に届いてくる。 激しかったり穏やかだったり、時には悲しく、優しく胸に沁み込むストーリーに、ラストでは暖かな気持ちになれる。 自分のなかの「一番」を改めて考えてみたくなる。そんな物語。
彼女の為についた嘘は 彼の心までも傷付けた 良かれと思ってついた嘘は彼自身を苦しめ、周りまでも苦しめ 卑怯な嘘 苦しい嘘 優しい嘘 どんな嘘でも傷付く誰かがいることを それがきっと相手の為を想った嘘でも そんな当たり前だけど、なかなか気付けないことを教えてくれました 素直になることは難しい けれど 素直になることの幸せを この作品を読んで感じて欲しいと思います
ヒトの心はそんなに簡単に変えられるものじゃない 私は彼が 彼は彼が 彼は私が 想う心はみな同じくらいに純粋で真っ直ぐなのに 彼らはそれを無理矢理ねじ曲げてしまった そこにどれだけの悲しみが待っているかがわかっているのに 彼の触れた全てが欲しくて 彼の触れた全てが憎らしくて 彼らの想いが交差して、やがて重なり合う時がくるのだろうか…… ───── 胸がギュッと締め付けられるような、そんな気分にさせられる作品です。 彼らはただ彼らが大好きなだけなのに、傷つけ合ってしまう。 それがとても切ない。 ぜひ読んでいただきたいです!
何故記者は呼ばれたのか 12人の殺人犯の話を聞きながら 見えてくるのは何か 彼らの供述に少しばかり思考が混乱してきたら考えるタイミングだ ラストで記者は気付く 自分が選ばれた理由に ───── 12人の犯人の描写に頷かされます。さすが。 この落ち着いた文章にぜひ映像をのせて読んでいただきたい!
かき混ぜたスプーン その先端から弧を描く 珈琲の中の白い筋 それはやがて周りに溶け込んで 同化する 人々の思考や人生も またしかり それぞれは すれ違い重なって 輪を描き続ける 例えばアナタが 甘すぎると思ったものが ワタシにとっては ちょうど良い そんな風に 登場人物たちの思考が 交差する 心地良い語りに 読んでいるこちらも それぞれの人物を通した 景色が見えるようだ ☆ぜひ珈琲にミルクを淹れながら携帯片手に読んでみてほしい。
もし、 あなたがやり直したい過去へと 戻れたとしたら どうしますか? 二度と後悔のないように。そう思って新しい過去を作る? でも。今のあなたを作っているのはその過去があったから。 過去を変えたら今、とても大事な人に出会えなくなるかもしれない…… あなたはどうしますか? 過去と未来の想いが交差する切なくも心暖まるストーリーです。
目の前に、すぐ隣にいるのに 心の距離はどんどん離れてく 素直になれない二人の じれったくて歯がゆい でも しかたないなぁ、と 笑ってしまうような そんな恋模様がここに 誰しも心当たりがあるんじゃないでしょうか 大好きなのに大嫌い そう言ってしまうこと 素敵な作品です!ぜひご一読を☆
退屈な毎日が 唐突に変化する 考え方はそれぞれ 正しいか正しくないか 行きたいから行くの? いずれ行かなくてはならないから行くの? サラリと、すんなりと 心に染み込む言葉の ずしりと重いテーマに 考えさせられる そんな作品 ぜひ皆さんに読んで自分なりの答えを見つけていただきたい。
彼女の想いはいつだって真っ直ぐだった 抱きしめてほしい 傍にいてほしい わたしを殺してほしい…… 全ては彼を愛するが故の願い また、彼は真逆の愛情を彼女に注ぐ 自らの立場のために 彼女を遠ざけ切り捨てるふりをする 自分を憎ませてまで それは彼女を想うが故の行為 交錯する登場人物たちの想いや叫び、そしてその願いが心にくい込むように響きます それほどまでに心揺さぶられる作品 大好きな作品になりました
悪魔に魂を売った彼は、どこまでも愛する彼女を追い求める…… 何度でも何度でも出会い、別れ、愛しい人を求める彼の想いに切なくて胸が苦しくなります。 ただのホラーにはとどまらない見事な心理描写や、ストーリーテリングには脱帽です! ぜひ皆さんにご一読いただきたい。 かーなーり、お薦めです☆
あるきっかけでバイトを始めた主人公 彼女の身に降りかかる悪夢のような出来事とは… 一度読みはじめると怖いのに次へ次へとページをめくってしまう。 ラストで必ず衝撃を受けるはず。 この作品を読んだ後、アナタは鏡をじぃっと見つめられますか……?
いつものつまらない日常 ぶち破ったのは 小さな出逢い 明るく照らす 『暁』の光は 高く高く昇って 上を目指す 彼らの音に シンクロしたら きっと笑顔に なれるはず 大音量で聴きたくなる そんな音楽 そんな青春、そんな恋がたくさん詰まった物語。
薄く、薄く張った氷の下 今か今かと待ちわびて くすぶっている 激しく熱い情熱は 確かにそこにあった それを突き破るのは ほんの一瞬で 些細なきっかけ 新しく顔を出した 若葉が芽吹くように 春色の彼は 成長していくんだろう… そんな青い春の物語。
予想以上にカッコいい主人公二人! 彼らのリズミカルな会話のやり取りに笑みがこぼれます! これぞ青春☆ 音楽好きな方は必読ですよ! 願わくば続編があることを…・笑
とても面白い作品です! 文章も展開も、読みやすく書かれてるので一気に読めちゃう☆ 少し涙しそうになったり笑ってしまったり、読んでて楽しい作品です! まだの方、ぜひ読んでみてください!