たんちゃまさんのレビュー一覧
佐倉さんの作品は、何冊も拝見しました。そんな佐倉さんがまさかのファンタジー!ファンタジーが好きな私は、わくわくしながら一気読みしました(笑) 訳あって庶民派お姫様のリリアーヌと、冷酷非道な王太子シャルヴェの政略結婚が決まる。「王太子様に恋をしに参りました」と宣言するリリアーヌだが、シャルヴェはあまり興味がないようで… ただの政略結婚のお話でおしまいにならないのが、佐倉さん流!「命をかけて守るものとは」、「愛するものの為に何ができるのか」など、普段の生活の中で忘れかけている気持ちを思い出させてくれます。 リリアーヌから、シャルヴェから勇気をわけてもらえる、そんな素敵なファンタジー恋愛小説です。
誰もが幸せになりたい。でも、幸せになれない。 主人公である有希と石月は、過去のせいで自分が幸せになってはいけないと思い込んでました。そんな二人が出合い、お互いの傷を癒していく過程は、あたたかくほのぼのしていて、読んでいるこちらもあたたかい気持ちになりました。 二人のキューピッドである、裕一が可愛いすぎて思わず笑顔になりました(笑)可愛いのに、いざという時は有希を支えていて、石月よりもかっこいいと思うこともありました(笑) 幸せになれる場所は、意外と近くにあるかもしれない。そんな希望を持てる作品です。
受付という華やかな仕事をしている撫子。しかし、家に帰ると名前負けするような干物女に大変身!テレビと漫画があれば生きていけるはずだっ た。 おんぼろアパートの隣の部屋に越してきたのは、まさかの会社の御曹司である近衛課長だった… 「王道に挑戦した」という、作者のあとがきでの言葉通り、まさに王道設定。 「撫子が、何故干物女になったか」には、共感する人もいるのではないでしょうか? ただ、最後が若干駆け足気味だった気がします。 番外編などでその後のふたりが見てみたいです。
もしも、会社の好きな先輩の子供を妊娠したらー 現実でもありえる設定にぐっと惹かれました。来栖さんとヒロイン莉緒のすれ違う思いに読者はきっとヤキモキするはず。 誰だって、好きな人から愛されたい。だけど、自分から愛すること、そして相手を愛する方法は違う。お互いを思い合っていても、これがあり得ることなんだと思いださせてくれました。 また、タイトルがどのような意味があるのか。最後にタイトルが指す意味がわかります。 すれ違いが続く二人の結末、そして子供との未来が気になり、続編が読みたくなる作品です。
今までのベリカはオフィスラブが多め。でも、本作は、オフィスラブじゃない。まさかの政治もの! 政治の話もしっかり書かれており、作者さんがいかに勉強されたかがわかります。 政治だけではなく、征太郎と真依子の復讐、そして偽装婚約の行方も気になりました。いくつかの伏線も物語の後半にすべて回収されスッキリしたラストだと思います。 腹黒政治家VS恋愛しない看護婦の日本最大の婚約偽装にドキドキしました!
自己評価が低いヒロイン姫香。姫香のデキゴコロのせい(?)で、姫香をロックオンした日下。果たして二人の恋の行方は…? 誰もが自分に自信がない。でもいつかはシンデレラになりたい。そんな姫香の気持ちに共感できるはず。 オフィスラブは珍しい真彩さんですが、本作もテンポよく話が続いています。 きっと、本作を読んだ後は女子力を上げたくなるはずです(笑)
ヒロイン・幸子は名前が泣いてしまうほどの不幸体質。ある日、社長とエレベーターに閉じ込められたことをきっかけに、社長の恋人を演じることに。 次第に社長に惹かれていく幸子だが… とことん不幸な幸子が、恋愛で幸せになるのか。他の作品にはない目玉です。 幸子と社長の他にも、サブキャラが幸子の幸せの為に頑張ってます。 不幸体質な幸子が一生懸命恋する姿に、勇気をもらえる作品です。
主人公・日菜は、超天然&ドジっ子。可愛い見た目で誰からも可愛いがられているが、恋愛初心者でもある日菜。唯一の癒しは、飼い猫の太郎ちゃん。 ある日、親友の占いにより、運命の人に今日出会うというお告げが。そんなこと、ある訳ない!と思っていると、鬼常務の神永が現れる。日菜は、神永常務の目の前で、転んでしまい、神永常務に「こんな社員がいるとは…」と怒られてしまう。だが、次に神永常務と出会った時は、何故か交際を迫られてしまい…!? 鬼常務として有名な神永彰が、日菜を溺愛する姿には、最初からニヤニヤがとまりません。神永常務が、太郎に敵対心を抱く姿も可愛い。(もちろん、日菜と太郎ちゃんの戯れシーンも可愛く癒されます!) どこかクスっと笑えるけど、鬼常務の愛がたくさん伝わる。そんな溺愛ストーリーです。 さらに猫好きな方は、もっとオススメです!!
17年前に初恋の人がくれた猫が、亡くなりペットロスになった主人公・わかば。そんな彼女の前に超イケメンの調律師兼小説家の颯真が現れる。 颯真は、わかばの悲しみを救ってくれるが、彼は昔からわかばのことを知っているようで…。 タイトルに思わず納得する本作。作中に、颯真が恋が風邪のようだと小説で書いています。恋は風邪のようだが、処方箋はない―誰もがこのフレーズに共感されるのではないでしょうか? どの作品でも、思わず唸る表現をされる作者さんの文章にきっと誰もが酔いしれるはず。 主人公だけではなく、脇役の存在も光っているなと思います。 番外編などで、わかばと颯真のその後が読みたくなる【風邪】を引いたようなので、お願いします(笑)
音楽を少しかじったことがあったので、楽しみながら読みました。 コンサート場面では、まさに自分がその場にいるような、小説の世界に迷い混みました。音楽を言葉で表現するのは、難しいはずです。でも、あとがきにある参考資料の量を見て、いかに研究されてるかが、わかりました。 綾乃と圭太郎の恋愛も甘く描かれており、ニヤニヤが止まりませんでした。 処女作とは思えない、読者を魅力する小説だと思います。次回作も是非、今回のように下調べをみっちりして書いてください!